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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その2 ハイリスクエリアを調べる

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その2 ハイリスクエリアを調べる

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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海外旅行・出張危険回避講座 

 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ)

その2 ハイリスクエリアを調べる

 米国 の田舎の町の工場を視察に行った時のことだ。
視察の後で夕食に招待され、レストランで会食をして、通りの一直線の遠くにホテルが見えていたので、
「歩いて帰ります」と言ったら、
「この通りは危ないので、車で送ります」と言われたことがある。


 アメリカの都市にはどこでも、危ない通りや地域がある。準無法地帯のようなところだ。私は、米国の大都市でも、中小の都市でも、ホテルにチェックインすると、付近の通りの安全性を尋ねることにしている。大きなホテルの裏通りがもっとも危ないと言われたこともある。「(ホテルの前の大通りの)反対側の歩道は歩かないでください。必ず手前の歩道を歩いてください」と言われたのも驚いた。

 ハイリスクエリアには、ヤクの売人と買う人、買うためにどんなことでもするヤク中毒を始め、ありとあらゆる犯罪関係者が手ぐすね引いて待っている。そこを通る現地の女性は年配でも襲われ、大きな体の現地の男性ですら強盗に遭う。ましてや絶対に飛び道具を持たない日本人旅行者は、絶対の安全牌で、これに手を出さないなら、誰に手を出すというほどだという。

 夜だけではない。早朝の散歩が趣味と主義で、まだ薄暗い早朝に散歩にでかけて、強盗に遭った人もいる。広大な公園なども、日本と同じように考えてはいけない。夕方から後、場所によっては昼間でも危ないと言われる。
米国はどんどん危ない地域が変わっていく。窓ガラスが一枚でも割られている建物のあるところは避けることだ。そんな通りは通ってはいけない。

米国に出張中は、できる限りパスポートや大量の現金は所持しないで、安全なホテルで預けることをお勧めする。パスポートは、必ずコピーを取り、コピーを携帯していること。万一、パスポートを紛失し、帰国のための臨時の許可証を日本大使館で発行してもらう時にも、コピーがあるだけで数日は早くなる。

都市に危ないところがあるのは、日本もあるが、危険の程度が違う。東南アジアの全大都市、イタリア、フランス、ギリシャ、スペインなどにも、大都市には危険地帯がある。


フランス・マルセーユで家族で大通りを歩いていたら、私たちの十メートルほど先の歩道に、突然、パトカーが乗り上げてきて、警官が降り立ち、私たちの前を歩いていた男に、警官2人が拳銃を突きつけた。
その男を壁に立たせて、右手の拳銃を構えて、左手で体を探っていた。もう一人の警官は、パトカーのドアの後ろから拳銃を構えていた。私は、子ども3人とヨメサンは、小走りに現場から避けたことがある。

ポイント
(1)ホテルにチェックインすれば、必ず地図をもらって、その街の安全なところと、危険なところをマークしてもらうこと。比較的近くのレストランへ行く場合でも、タクシーを使った方が良いことが多い場合がある。
(2)大量の現金もパスポートも、持ち歩かない。カメラは首からぶら下げても服で隠すこと。あるいはショルダーバッグに入れて、カメラのストラップとカバンの紐を括っておくこと。カメラを裸で見せると、かっぱらいが、隙をねらって、あなたを尾行し始める。
(3)ポケットに必要金額の現金と、クレジットカード1枚。更に、靴下に50ドルを入れておくのが私の方法だ。昔はニューヨークでは、(強盗に)持っていってもらうための50ドルを胸の前のポケット(内側ポケットだとピストル取り出しと間違われる可能性あり)を入れておけと言われたものだ。
(4)風俗関係の店のあるところは、まず危険地帯だと思ってよい。
(5)大通りの地下道、地下鉄の地下道も危険度が高い。

 

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