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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その7 ハイリスクエリア 空港での置き引き被害
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その7 ハイリスクエリア 空港での置き引き被害
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その7 ハイリスクエリア 空港での置き引き被害
安いパックツアーに友人たちとでかけて、荷物の検査を無事通過して、外に出た。現地の案内の係員が、外に出たところで、パックツアーの案内の用紙を掲げて待っていた。
(よかった)と、そばに寄る。
「お名前は?」
「山田です」「中田です」(いずれも仮名)
「はい、お疲れ様です。ロビーのあちらのソファー向こう側で他のみなさんと一緒に、待ってください」
「はい」ロビーは、迎えの人たちですごく混雑している。他のパックツアーのグループもたくさん、混ざっている。
言われた場所まで行くと、(顔も名前も知らないが)、同じパックツアーのメンバーらしき人たちが、集まっている。空港の外のロビーに出たら、緊張感が消えた。途端にトイレに行きたくなった。
「私、ちょっとおトイレに行ってくる。カバン見ていてね。すぐに帰ってくるから」と、友だちの確認も得ないで、スーツケースとブリーフケースを置いて、走っていく。
(私も、行きたかったのに)と、思っていたら、もう一人の友だちがやってきた。
「ああ、良かった。私もトイレに行くから、カバン見ていてね」と、スーツケースとショルダーバッグを置いて、走って行った。これで最初の人のブリーフケースは誰も知らないままになってしまった。
最初の女性が返ってきたら、自分のブリーフケースが無くなっていた。こんなことが、毎日、毎日、世界中で日本人旅行者に起こっている。
「あなたに見ていてねって、頼んだじゃない」と、言っても、すでに事は遅く、パスポートの入ったハンドバッグは無事だったが、お金が全部なくなってしまった。
信じられないことだが、一人旅の日本人が、海外でトイレに入るのに、自分の荷物をトイレの入り口の横に置いたまま、中に入っていくという人がいるという。これは自殺行為だ。十秒でも荷物から目を離すと、荷物は消滅する。
ヨーロッパでは、日本人の単独旅行者が空港のロビーを歩き始めると、3名の置き引き泥棒が、日本人の後をつけると言われている。日本人を追いかける権利を売買するとまで言われている。そんな状態で、ちょっと荷物から目を離すと、もう瞬間的に消滅してしまう。
私は何度か、日本から十数人の使節団で出かけたことがあるが、空港や駅では、全員が一か所に荷物を集めて、荷物の数を数えて、それらの荷物の取っ手や、ショルダーストラップや、ハンドルにビニール紐を通してその、端を、残っている見張りをする人に、手渡して、
「荷物の数は、全部で13個です。この紐の端を持っていてください。私が帰ってくるまで、ここを離れないでください」と確かめた。「万一、ご自分がトイレに行かれるなら、この紐の端を仲間に預けてください」と念を押した。場所を移動する度に、荷物の数を数えた。こうして荷物の安全を守っていた。
ポイント
(1)一人旅なら、荷物は全部持って、(どんなに狭いところでも、持ち込んで)トイレに行くこと。
(2)知らない人は、誰も信じてはいけない。
(3)グループで旅行している場合には、荷物の責任者をその都度決めて、絶対に場所を離れないことを、確認すること。
(4)一本の紐(ワイヤなら更に安全)を持参すれば、安全性が高まる。
アイデアマラソンの一口知識
アイデアマラソンでは、自分の関心を持っていることから、ノートに番号を付けて書き留め始めます。それは領域を決めないで、何を書いても良いのです。1月なら今年の計画を数十個書き留めても良いのです。
もちろん、計画の具体的な進め方まで掘り下げてもよいのですが、基本的に短く、項目だけを書いていきます。一気に数十個は書けないので、数日から1週間を掛けても、書き留めていきます。
そうなんです。発想は、その場では全部出ないのです。じっくりと考えて発想を出していくことが大切なのです。じっくりと考えて、一つ一つノートに書いていくことは、脳に素晴らしい刺激になり、更に深く思考を進めることができるようになります。
これが仕事でも学習でも大きな効果を発揮するのです。これを創造工学では、Resistance to Premature Closing (早期あきらめ閉鎖への抵抗度)と言います。