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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その10 ハイリスクエリア 空港から町へ 鉄道利用
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その10 ハイリスクエリア 空港から町へ 鉄道利用
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その10 ハイリスクエリア 空港から町へ 鉄道利用
海外の国際空港に到着して、お迎えがあるグループツアーや現地の迎えが手配されている身分なら別として、一人で出張したり、旅行する場合、到着した空港からホテルへ、あるいは町へ行くのは、かなり深刻な問題だ。雲助タクシーとチップを考えると憂鬱になる。
バンコクの古い空港時代は、昔は、白タクを避けて空港指定の乗り合いタクシーで、びっしりと乗っている乗客を降ろす為に、色々ホテルを回って、自分のホテルまで到着していたが、これもすごく憂鬱だった。
夕方、到着して、他の同乗客のホテルをたくさん回って、自分のホテルに到着するとぐったりしていた。当時の車は、エアコンが不十分だったから、思い出しても暑かった。
その後、バンコクの旧空港では、空港リムジンタクシーになり、結構高くても、冷房も効いていて、運転手のマナーも良くなり、安全になった。バンコクの場合は、空港からホテルまでは、空港リムジン、ホテルからは、普通のメータータクシーを使うことにしていた。数千円のタクシー代は、バンコク訪問の必須だった。
ところが、バンコクも現在の新しい空港になって仰天した。空港から新都市交通のピッカピカの電車で町のセンターのパイヤタイまで一直線に向かえる。それも驚くほどの安さで、100円にもならないのではないか。 ただ、そこからはBTSか町のタクシーに乗る必要があるが、バンコクの空港アクセスは最高に良くなった。
海外旅行で、空港から都市の中心までの交通の便は、出発前に調べておくことが必要だ。数百回の海外出張と旅行で、空港から、都市の中央までのアクセスの仕方は、世界中違っているが、私の考え方は、観光旅行の時は、タクシーをできるだけ使わないと決めていた。できれば電車を、できればバスを使って行くのが私の方針だ。ただ、夜や雨の日、真冬に初めて訪問する時は例外としていた。
空港から電車に乗る場合が一番安いが、注意点は、いくつかある。
(1) 車内にて
電車では、網棚にカバンを置いてはいけない。置いてうとうとすると、網棚のカバンは瞬間に消滅する。日本人旅行者であるあなたは、空港のロビーからずっと狙われている可能性がある。専属になって尾行してきている「日本人観光客専門置き引き犯罪者」が、隣の席に座っている可能性を考えることだ。日本人は多額の現金を持ち、デジカメなども入っている。クレジットカードの暗証番号も、誕生日にしている甘ちゃんが多く。パスポートから、暗証番号を割り出せる。その日本人パスポートも闇ルートでは高額で売れる。一粒で3度も美味しいのが日本人のバッグだ。それに日本人は電車でもバスでも座ったら、寝ないと損とばかり寝る。日本人のように、こんなに無防備に、幸福そうに、安心しきって寝る国民は他にいない。
大きなスーツケースであっても、離れたデッキに置くことは危険だ。せまくても、自分の席にはめ込む。大きなスーツケースであっても、網棚に置くことだ。そんな場合にも、網棚とスーツケースを、100均で売っているチェイン式の自転車ナンバーロックでどこかに固定してしまう。デッキに置く場合は、必ずワイヤかチェインでロックすること。
(2) 都市の中心のターミナル駅
鉄道の中央駅は、「空港、駅、ホテル、裏通り、公園」という海外ハイリスク・セットの2番目に危険な場所だということ。駅の待合室は、犯行準備完了者が待つから「犯行待合室」と考えることだ。
大きな荷物やカバン類をいくつか持って、不必要に駅の待合室で休んではいけない。椅子の背にハンドバッグを掛けて、食べ物を注文に行くと、さっと置き引きされてしまう。その時間は数秒しかかからない。
(3) 乗り換え
パリのシャルルドゴールから、北駅か、東駅まで鉄道に乗り、そこから地下鉄に乗り換えて、へたった。エスカレーターが無くて、階段、階段、また階段。大きな荷物を幾つも持って、階段を上り下りするだけで、体力と膝の軟骨をすり減らしてしまった。
(4) 犬の糞
フランスで通りをあるく時は、犬糞に注意。駅からホテルまで、たいして長くない距離だが、カバンを引っ張っていて、スーツケースのローラーで犬糞を踏んだ。カバンを捨てたくなるほどの悲しい薫りの旅情を味わった。
犬糞を2度踏み、1度スーツケースで引っかけ、日本の道路でたまに犬糞を見ると、フランスを思い出す。
ポイント
(1) 初めて訪問する国は、空港からは一番安全な方法を選ぶのがよい。空港の案内で聞いてみること。夜間、真冬、雪景色、雨の中も同じ。
(2) 電車もバスも、寝ない。カバンは網棚はおろか、横の床にも置かない。首を通して、膝の上に置くか、足の間、足の下、せめて足の前に置き、靴を脱いでカバンを抑える。
(3) スーツケースを、電車でデッキに置いてくるのは、自殺行為。鎖でがちがちなら別だが、狭くても、自分の席の前に突っ込んでおく。
(4) ターミナル駅は、ハイリスク。荷物を持って、不必要、不用意に休まない。ハンドバッグをテーブルに置いて、料理の注文に行かない。
アイデアマラソン一口メモ
従来の哲学の基礎最小概念は、考えることだった。アイデアマラソン哲学では、「考えて書くこと」「思いついたら即書くこと」を知的活動の最小単位としている。ノートでも、手帳でも、携帯でも、パソコンでも構わない。考えても書き留めておかないと、単純に忘れるからだ。せっかく思いついた素晴らしい発想も、書き留めてこそ、あなたのものになる。
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