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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その14 ホテル室内 直後の犯行
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その14 ホテル室内 直後の犯行
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その14 ホテル室内 直後の犯行
ボーイが部屋に荷物を運びこんでくれて、チップを渡してお礼を言って、出ていった。
ここの時点で、ホッとすると同時に、疲れが出るものだ。
ここに「直後の犯行」というのがある。
実際に起こった話である。ワシントンの有名ホテルに、日本人の年配夫婦がチェックインした。部屋まで荷物を運んでもらって、ボーイは出ていった。その直後、ドアがノックされた。
その夫婦は、ボーイが戻ってきたと思った。何か言い忘れたのだろうと、奥さんは、ドアを大きく開けた。そこにいたのは見知らぬ男で、部屋に入るやいなや、ドアを閉め、懐からナイフを取り出して、
「静かにしろ」と脅した。強盗が入ってきたのだ。奥さんは、悲鳴を上げそこなった。そこにご主人が現れて、
「な、何だ、君は」と言った途端、その強盗は、ご主人をナイフで刺した。金を要求して、奪い取ると、男は茫然とご主人の横にいる奥さんを放置して、逃げていった。ご主人は亡くなってしまった。これを直後の犯行という。
海外生活をしている時に、一戸建ての家に生活していたが、常に家族に言っていたのが、
「私が出勤していったら必ず、ダブルロックを掛けなさい。たとえ私だと思っても、必ず声で確かめてからでなければ、ドアは開けてはならない」と、妻にも子どもたちにも言っていた。私は頻繁に出勤時忘れ物症候群で、出かけた直後に忘れ物で戻る癖があったので、余計に注意しなければならなかった。時々、防犯訓練を子どもたちにやっていた。
この直後の犯行を防ぐためには、部屋に入ったら、チェインのロックを掛けることと、部屋のドアに貼ってある火災時の逃げ口を確かめておくことだ。その後に、訪問してくる人は、必ず小さな覗き穴から見ることが必要だ。
よくあるのは、
「エアコンの調整です」と言って、強盗が入ってくる可能性もある。
チェインを掛けて、ドアをちょっと開けて、相手を見て、
「Staff ID, please」と要求することだ。
持っていなければ、絶対に開けてはいけない。チェインを開けたままにしないで、一端扉を閉めて、電話でホテルのフロント・カウンターやマネージャーに電話をして、
「エアコンの調整の技術者を送りましたか?」と問い合わせることである。
ホテルに、見知らぬ人が入ってくるのが、そもそもおかしいが、見知らぬ人にドアを開ければ、ホテルは、「なぜ開けたのですか。それが間違いです」ということになる。
ポイント
①「直後の犯行」に注意。
② 部屋に入れば、安全性の確保。ドアのロック、非常口の場所、隣の部屋との(中間)ドアのロックをすること。
③ 見知らぬ人は、チェインなどを外さないで、ドアを開けること。身分証明を要求すること。フロントに確かめること。
アイデアマラソン一口メモ
アイデアマラソン研究所が提携したジョージア大学のトーランス創造性調査(TTCT)は、Dr Torranceが1950年に考案し、現在まで同じ図形を使ったもので継続している。年間に9万人の実施が続いている膨大な実績が残っている。アイデアマラソン研究所としては、その図形による創造性分析を、アイデアマラソンの研修の効果を研修前後で、分析することと組み合わせて、日本全国で拡げていこうと考えている。
このTTCTは、幼稚園から大人まで、同じ図形を使うところが極めてユニークだ。
最新刊のアイデアマラソンの本
「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社)
一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ。