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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その20 通りのかっぱらい
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その20 通りのかっぱらい
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その20 通りのかっぱらい
観光客は上を向いて歩く。地元の人は前と下を見ている。
素人目にみても、普通の通りで、観光客はすぐ分かる。それが狙われる対象となる。
30年前のイタリア・ミラノは、危険なかっぱらいの多い都市だった。今も、同じかもしれない。いや、今後はもっと危なくなるかもしれない。
労働者の天国だったイタリアでも、これから経済の本格的引き締めが始まると、更に失業者が増えるだろう。
狙われたのは、通りを歩いている女性たちのバッグである。下り坂を歩いている女性の手持ちバッグが狙われる。昔は後ろから走ってきて、バッグをかっぱらい、全力疾走して逃げてった。その後、自転車になり、バイクやスクーターになった。時には車利用のかっぱらいもある。
坂の上から、下り坂を使って、勢いを付けて、音もなく襲ってきた。坂を歩くときは特に注意が必要だ。歩道あっても、車道近くを歩いていたり、手提げのハンドバッグだとごく単純に盗られる。肩から掛けていても、まずは防げない。車やバイクの場合は、二人乗りして、分業化している。後ろの座席の男がひったくる役をする。
あなたが、万一、奪われた瞬間にバッグの肩紐を、手に巻いていたり、つかんだとすると、更に大きな悲劇が生じる。
あなたが車道に叩きつけられるか、かっぱらいが自転車ごと倒れるかである。イタリアでは、車道に叩きつけられて、顔面に大けがの被害者は多い。それどころか、亡くなった女性も何人もいる。
私は家族一緒に、ヨーロッパを何十回も旅行したが、ホテルから出かける時に、
「ショルダーバッグの紐を、首に通すこと」を主張した。ヨメサンは、その度に、グジグジ言いながら、結局は、私の指示に従った。そのおかげで我が家族は車道に叩きつけられる悲劇は無かった。
ミラノはかっぱらいで悪名が高かった。被害に遭うのは観光客だけでなく、むしろイタリア人の抵抗できないおばあさんやおばさんが多かった。
日本人の女性もよく狙われた。
日本人の夫婦が国内外で歩くとき、結婚前、新婚旅行までは、並んで歩くが、それ以降になると、(私を含め)男性が徐々に先を歩くことになる。日本人男女の歩く時の、お互いの距離から結婚何年か分かるかもしれない。
男性が先に歩き、後ろから女性が歩いている時に、狙われやすい。女性が襲われた後も、一瞬、状況の把握がつかめず、強奪犯を阻止できないのだ。
当時、日本は別世界のように安全だった。だけど分かっていた。いつか、必ずこのヨーロッパの犯罪は、日本で起こることを。大阪が通りのかっぱらいの頻発地帯であることを聞いて、昔のヨーロッパを思い出した。
これからは、日本もどんどんイタリアに近づくことになる。自転車の前のカゴのバッグでも、バイクで狙われることになる。
日本では、現在、一端、かっぱらいが発生すると、地域の警察が一定期間は、その地域を警備するが、犯罪者から見れば、犯行に適した場所は無限にあるので、別の場所に移動するだけだ。
ロンドンでは、ビデオカメラが林立して、通りに取り付けられ、通りでの犯罪が減っているとのことだ。
日本でも、今後は通りの監視ビデオカメラが多数取り付けられることになるだろう。
カメラの死角がないほどに緻密に監視されることになれば、犯罪者も簡単に実行できないが、同時に私たちのプライバシーも大いに消えてしまうことになるだろう。
私は20年間以上も、海外で生活したせいか、目つきが鋭くなったと言われた。監視カメラの目になったのだろうか。
ポイント
(1)海外では、ショルダーバッグで、紐を首から通して歩くこと
(2)首から通して、更にバッグを手で抑えて歩くのが正解
(3)パスポートなどは、できるだけホテルに保管すること
アイデアマラソン一口メモ
世の中で、自分の思いついた発想をノートに溜めていくことほど重要なことはない。
どんどん書き溜めていくと、その中にキラリと光る発想が見つかる。それまで、がんばって書き留め続けることだ。
継続した結果で、良い発想を手に入れることができれば、大きな自信を手に入れることができる。
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一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ