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海外旅行・出張危険回避講座  (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その21       通りで声を掛けられて 

海外旅行・出張危険回避講座  (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その21       通りで声を掛けられて 

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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海外旅行・出張危険回避講座

(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その21       通りで声を掛けられて

「日本人ですか?」と、日本から観光で来たあなた(男性、女性とも)が、独りで交差点の赤信号で待っていると、日本語で声を掛けてくる。
 ヨーロッパでは、良くある光景だ。特にイタリアやフランスは多い。
 身なりはそんなに悪くない。
「はい、日本人です」と、答えると、
「あー、日本人、良いですね(何が良いのか?)。私、日本にいました。今、ここの大学の先生をしています。日本人、懐かしい」
 ヨーロッパの観光地だから、いくらでも日本人はいるが、久しぶりに日本人に出会ったような口振り、ほぼ間違いなくインチキ詐欺師である。
 日本人の男性でも、女性でもかまわない。


通りで、後ろから
「エクスキューズミー、お嬢さん、このハンカチを落としていませんか?」(自分のハンカチを持っているだけ)
「いいえ」
「あっ、日本人ですか?」と日本語で話しかけてくる。
こんなきっかけ作りの名人は、いくらでも新手を考えてくる。

「私、日本語教えてください」
「私、日本に友達がいまーす」
「私、日本の友達の手紙、読んでください」
「私、今日は、時間があります。ここを観光案内しましょう。独りですか」
「私、ジョルジュ、英語でジョージです。あなたのお名前は何ですか」

 そして、「あなた、いつまでここにいますか?」「私、今日が誕生日、あなたのお誕生日はいつですか?(クレジットカード暗証番号の参照用だ)」と犯行計画を立てるために、データの収集をはかる。
「明日帰ります」と、言われたら、彼は今日中に決着をつけることが必要となる。
 観光案内につきあって、どこかのカフェーでエスプレッソとケーキでも、彼がお金を払い、ごちそうになる。もうすっかり(とても良い人だ)と思い始める。(英語も上手い。英語の勉強にもなる。日本が大好きなんだ)と信じる。何と言っても優しい。

 あなたの信用を勝ち取ったら
「今晩、食事に招待したい」とくる。
 観光案内をしている間に、あなたが何かを一度は支払うことになり、財布をとりだしたら、その際に、カードや現金をどれくらい持っているかをのぞき込む。これで観光案内が犯行案内になる。

 完全に信用されれば、一端ホテルに送ることもするが、ほとんどが、観光で時間を稼いで、夕方になり、食事に出かける。
 もちろん、1000人に一人は良い人だっているだろう。だけど、999人は悪い人だ。
 
 旅は魔物。人を変える。
 日本でなら、声を掛けられても、振り向きもしないのに、つい乗ってしまう。後になって、どうして初めて出会った人に自分がついていったか分からないという人が多い。

 あなたが女性の場合は、ずばりあなたの金と体を狙っている。男性の場合は、金だ。女性の場合は、夕食の酒に睡眠誘導剤(準備万端です)を入れて、酩酊させて、ふらふらにさせて、どこかに連れ込み、暴行し、後は金品を奪って通りに置いてくる方式。ふらふらだから、どこに連れて行かれても分からなくなっている。まったく記憶がない。

 身も心もぼろぼろになり、病気までもらう可能性もある。ひどいのは寒空に裸で通りに落とされて、凍死した日本j人女性もパリで起こっている。
 男性の被害の場合は、ほとんどが非常に高価な暴力レストランか、暴力バーで食事をして、適当に酒を飲み、「ちょっとトイレ」と言って、帰ってこない。

 お代を請求されて、数十万円。その時には、出口に、いつの間に入ってきたのか、でかい怖い男が立っていて、あなたの支払いを見張っているという仕組みだ。
 こんな事件は、パリでもローマでも毎年、毎月起こっている。被害者が二人の場合でもでかい男の数が増えるだけだ。一人が支払えない金額の場合は、一人を残して、ホテルにお金を取りに帰ることもある。そんな時も護衛付きになる。
 絶対にマネをしてはいけないが、ある日本人は、アテネで、この種の手口に引っかかり、暴力バーで数十万円の勘定書を見せられた時、黙って、自分の座っていた椅子を頭の上に持ち上げたそうだ。そして、勘定書を書き直しさせて、数万円支払うことで決着をつけたという。
 誘った男が「トイレに行ってくる」と言って、「ここの払いをしてからトイレに行け」と言うと、殴られたというケースもあった。

ポイント
(1)町で、日本語で話しかけてくる人に応えてはだめ。99%犯罪者であることを考えると、話すこと自体がリスクだ。
(2)絶対に付いていってはだめ。これは誘拐対策。もう小学校の子どもと同じ。
(3)旅の偶然を信じてはだめ。旅の出会いは、通りではだめ。

 追加のポイント

(1)日本の肉食女子も、草食男子も、逆に、向こうに声を掛けて、付き合いを求めなさい。場所は、大学構内、オフィース街のちゃんとしたレストラン。旅行会社、航空会社の事務所内の勤務中の相手、通勤電車で、毎日のように一緒になって10回ほど出あったら、どんどん声を掛けよう。その際には、相手の指に、指輪がなければ、問い合わせる値打は十分。がんばれ、日本の若者たち。

(2)ちゃんとした?ところでのプライベートなパーティで知り合ったら、話は別だ。どんどん行きましょう。時代は変わった。日本人の諸君の方が所得は高いこともある。素晴らしい相手を見つけることも良い。

通りでの出あいは、絶対にだめ!

 

アイデアマラソン一口知識
先日、市立大月短期大学の学生たち60名に、アイデアマラソンの講義をした。私の主張は、
「たった3か月、90日、たった90日、自分の思いをノートに書き続けてみるだけで、人生が変わる!まずは、自分のノートを決めることだ」という言葉で、講義を開始した。反応はすごく良く。講義の後で、質問がガンガン出て、面白かったのは、私の持参していた大きなカバンの中身を見たいという質問だった。私が持ち歩いているノートはもちろん、デジタルグッズにその他もろもろ、爆笑となった。講義の後、その講義のご担当の教授が、60名全員の記念撮影、すごく楽しい経験だった。

 

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最新刊のアイデアマラソンの本
「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社)
一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ