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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その22 麻薬などの運び屋に仕立てられる危険

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その22 麻薬などの運び屋に仕立てられる危険

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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海外旅行・出張危険回避講座
(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その22 麻薬などの運び屋に仕立てられる危険

まさかだと思う。そのまさかが、増えているのではないか。


麻薬の運び屋にされる人がいるが、金を目当てで、自ら請け負う人もいるのかもしれない。これは、もう私の救える範囲を超えている。

 観光旅行でも、語学習得の旅行でも、危険はある。


 それは、本人が強制的に麻薬中毒患者にされてしまうことである。前回の、「通りで声をかけられて」の後、睡眠誘導剤の入った酒を飲まされて、誘拐され、何日か監禁されて、麻薬の注射を打たれて、中毒患者に仕立て上げられてしまうこともあると聞く。

 そうなると、悪人の言うがままの操り人形となってしまう。これは男性でも、女性でも起こりえる。そうして、運び屋になるのだ。ごほうびは薬である。そうして、麻薬の犯罪人は、一番無検査で通り易い日本人の運び屋を手に入れることができる。このような運び屋を羊(シープ)と呼ぶ。追いたてられるままに移動していく。身も心も自由はなくなる。
 帰国後も組織にリモコンされ、頻繁に海外に出かける。もう勉強も、仕事もできなくなる。そして、目立つほどの回数となり、ついには逮捕されることになる。 いつか、どこかで逮捕されるまでの消耗品の運び屋になってしまう。運び屋が空港などで逮捕されても、組織はまったく傷付かないような方法になっている。恐ろしいことだ。

 米国などで、多いのは、語学留学の時、一人ぼっちの日本人留学生に、声を掛けてきて、友だちのパーティに誘われる。喜んでいくと、みんなが非常にフレンドリーだ。美人の女性、イケメンもいる。

 
 羊(シープ)になるのは、パーティでは、車座になって座り、酒を飲み酔って、一本の煙草を回して交互に吸っていて、いつの間にか、それが麻薬、ハッパ、ハッシシ、LSD、コカインなどの、私はよく知らないが、ヤクの入ったものに変えられていて、吸ってしまうという手法だ。
 これはアメリカなどで、麻薬患者のお客を増やす方法としてよくつかわれている顧客勧誘方法で、麻薬を吸うのを断れないようにして、中毒患者になっていく。
 そして帰国する時には、運び屋にされてしまうのだ。

 東南アジアでは、ほんの軽く誘われることが良くあるらしい。何でも体験してやろうという若者もいるが、麻薬は絶対に試してはならない。これこそ、人生の破滅だ。注射針の共用で、HIVや肝炎にかかる可能性が非常に高い。

 中国やタイなど、東南アジアの国々では、麻薬所持は、死刑となっていて、その国から持ちだす時に逮捕されても、所持しているだけで死刑となりうる。

ポイント
(1)まずは、絶対に知らない他人に、通りや飲み屋で引っかけられないようにすること
(2)まず、煙草を吸わないことがよいだろう。
(3)旅の間の好奇心で、ちょっとだけも、麻薬では許されない。生涯の過ちになってしまう。

 

アイデアマラソン一口メモ
 アイデアマラソンでは、まず、最初に、一冊のノートを持ち、それに「これから毎日、何かを考えてノートに書き留める」と自分で自分に約束することで始める。誰もが、毎日、色々なことを考えている。やろうと思えば必ずできる。
前回に説明した通り、毎日何かを書いて、3か月で小さな習慣化が始まる。

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最新刊のアイデアマラソンの本
仕事ができる人のノート術」

一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。発想はあなたの財産だ。