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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その28 「わあー、どっち走ってる」

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その28 「わあー、どっち走ってる」

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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海外旅行・出張危険回避講座

(一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その28 「わあー、どっち走ってる」


 日本から海外に出かけて、レンタカーを借りて、交通事故を起こすとなると、もっともあり得るのが、知らない間に運転している道路の左右を間違ってしまうことだ。日ごろ左側を運転していて、右側運転の国に行けば、その国のルールで運転しなければならないのは、当たり前だ。

 狭い道で道路の中央部分を走っていて、対向車が急に現れた時、日本にいて運転をするように、左に避けようとしてしまい、ハンドルを切る。これほど、対向車の運転手をびっくりさせる行動はない。

 空港でレンタカーを借りて、走り出した時には、右側走行に妙な気分になるから、(注意しなくちゃー)と思うものだ。 だからおそるおそるでも、左右を意識しながら運転する。問題は、左右反対の運転に慣れたと思ったころ、左折した直後の運転で、長年の染み着いた自動運転で右側運転を保つはずが、反対の左側を走行する行動に出てしまう。同じことを右折するときにもやってしまう。

 

 海外で反対車線の運転にすっかり慣れたと思っていても、自動化された運転習慣から無意識に反対車線を選択してしまうことがある。 目の前に迫った対向車は仰天するし、その車が迂回の急ハンドルを切って、交通事故を起こす可能性がある。

 実は、私も危険な体験をしたことがある。長い海外生活(約12年)を過ごし、その間もずっと、右側運転を続けていた。日本に帰国して、車を購入し、運転していて、数ヶ月後に、中央分離帯の無い道路で、左折して、何気なく右側を走っていたことが数度あった。一度は、対向車があって、スピードも出てなくて、お互いに停止できたので、助かった。


 子供たちを後ろに載せて、運転していたので、子供たちも仰天したらしく、数ヶ月間は、右折、左折する度に、子供たちは「父ちゃん、左側運転だよ」と声を上げていた。 この反対車線回避本能は、無意識に運転していると、数ヶ月後でも出てくることがある。ちょっとハンドルを切った後、正しい側に戻すとなると、ふらつき運転をしているように見える。


 事故を起こした後では、「すみません。いつも反対車線を運転しているものですから...」では、済まなくなってしまう。反対車線を運転する可能性がある状態では、運転してはならないのだ。これを避けるためには、常に運転者線を意識すること以外に方法はない。

 本当に怖いのは、この現象が出るのは、無意識の時だからだ。もうすっかり現地の運転に慣れたと自分も周りも思ったころに、すっと出てくる。これが怖い。

 

ポイント

(1)海外での運転は、常に安全を意識して運転する必要がある。

(2)今、ここで交通事故が起こったらという心配もしながら運転すること。

(3)私は海外で運転する場合、小さな紙切れに「交通事故に注意」と書いて、ハンドルやダッシュボードのよく見えるところに貼っていた。

 

 

 

アイデアマラソン一口メモ

現在、PhDの論文の準備を開始しているが、そのテーマが、「人は、意識して、毎日、何かを思考し、即ノートに書き留め続ければ、創造性が高まるか」という仮説を明らかにすることだ。さまざまな実証試験を繰り返して、証明していく予定だ。

 

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最新刊のアイデアマラソンの本

「仕事ができる人のノート術」(東洋経済新報社)

一読すればあなたも、毎日発想を残すことができる。それがあなたの財産だ。