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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その34 美脚を出すな

海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その34 美脚を出すな

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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海外旅行・出張危険回避講座 (一読さえすればリスクは最小、そしてあなたは、海外旅行のプロ) その34 美脚を出すな


 長年の友人のアメリカ人の女性(同じ年代)が、日本に到着し、我が家に泊まるということで、私が成田に迎えに行った。
 当時、住んでいたのが総武沿線だったので、成田から快速に乗ったが、彼女がプリプリ怒りだした。
「どうしたの」と訪ねると、
「日本の若い女性たちのファッションには本当に驚いたわ。あれだけ大胆に足を出して、体を出していたら、アメリカだったら、電車には乗れないわ。即声を掛けられるし、後をつけられるし、相当危ないと思うの」(著者注、当時は若い女性たちのヘソ出しルックも流行っていた)
「まあ、日本はそれだけ自由で安全なんだ」というと、妙に感心をしていた。

 

 海外でも、リゾートの海岸やプール端では、外国人たちも脚もヘソも胸も出しているが、公共の場や夜間遅くなっても、ギリギリのファッションで街を歩け、電車に乗れるのは、世界で日本だけだろう。日本人の若い女性たちの足がスラリとして、美しくなったのは事実だが、海外でこれをそのままやると、確かに相当やばい。
 特にイスラム教の国民が多い国では、足出しでも、嫌悪されるし、ヘソまで出したら、ヌードと同じ扱いで神への冒涜、精神異常とされるだろう。

 サウジアラビアに観光に行く若い日本人女性はまだいないと思うが、サウジでは、ホットパンツのような脚だしルックで、街を歩いたアメリカ人女性は、ムタワと呼ばれる宗教警察に、ムチで叩かれ、警察に連行されていった。いくら暑いからと言って、足出しルックは、ドバイでもやばい。アラビア人の家族が嘲笑しているのを見たことがある。


 サウジアラビアのような厳しい国でなくても、東南アジアのメジャーな観光国でもイスラム教徒が多くなくても、ヒンズー教でも、仏教でも、社会主義国でも、良かれと思って(?!)美脚を出して街を歩くと、人々の大いなる憎悪やネガティブな好奇心をかき立てることになるだろう。

 美しいものを見せびらかしたい気持ちは分かるが、ちょっとした過激原理主義者から見れば、懲罰、天罰、見せしめにするべき対象として映るだろう。

 米国などでは、危険地帯では、もともと危ないのに、襲われる危険が倍増する。つまり間違いなく襲われることになる。間違われて、声を掛けられたり、つきまとわれたり、車や路地に連れ込まれたりする可能性もある。日本と違って、銃やナイフなどで脅されたら、逃げられない。安全なところでは、人々の冷笑を堪能できるだろう。

 海外では、日本人のハンドバッグには、現金がたっぷり入っていることで有名だから、まさに鴨ネギ状態である。

ポイント
(1)郷にはいっては、郷の服装に従え。郷によっては脚も出すな。
(2)海外では、目立たない服装が一番。
囮捜査官のような姿をする必要はない。


アイデアマラソン一口メモ
毎日、何かを考えてノートに書く努力をしていると、考えるヒントを常に探し求めていく癖が付く。その癖は、何かほんの小さな変化、徴候、ヒントに敏感に反応するようになる。アイデアマラソンを継続していると、何か新しいことの徴候を誰よりも早く見つけることができる。これは仕事にも人生にも、人生のパートナーを選ぶ時にも活用できる。

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