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若者よ、海外に飛び、海外で学べ!  その1 巻頭の檄

若者よ、海外に飛び、海外で学べ!  その1 巻頭の檄

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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若者よ、海外に飛び、海外で学べ!  その1 巻頭の檄

 

 これから何回か、海外で学び、海外で仕事をすることを、若者たちに勧める。

 私が学生たちによく言う言葉は、
「まさか、この大乱の時代、大学を4年で卒業する気ではあるまいな」である。


 できるだけ多くの大学生に、学生時代に、1年間でも、2年間でも海外留学を体験して欲しいと思っている。まだ円高のこの間に、海外体験を積んで欲しい。今が、まだ海外にでるチャンスだ。海外のどこかの大学で学んできて欲しい。
 世界漫遊も悪いとは思わないが、安全性からと知識、体験の濃度から考えると、あまりお勧めできない。つまり、世界漫遊は、時間対効果が小さい。時間が掛かりすぎて、漫遊の精神的影響が強すぎる。語学も、漫遊では散漫すぎて、洗練されない。
 世界には、すばらしい国々、美しい景色、多くの語学、すばらしい人々、優れた考え方や知恵、おいしい食べ物、そしてチャンスがたくさんあることを知って欲しいのだ。海外に出ると、一番よく理解できるのが、素晴らしい日本だ。もっともっと海外で学び、自分の信念を固めて、帰国して欲しい。

 学生時代の1年や2年は、人生の長さから見て、何ら問題ではない。それどころか、学生時代の長期海外経験は、人生に様々な効果を持っている。

① 人生のだし味を付ける
 人生のだし味を付ける。長い海外を体験し、帰国したあなたと一緒にいると、あなたの周りも、あなたの将来のパートナーや家族も、あなたという人物の味を楽しめる。
② 学力を付ける
これは、基礎の基。長期の一定期間海外にでるなら、その国の言葉を学んで欲しい。英語はどこへ行っても、必須で、英語を流ちょうに話せれば、これはすばらしいが、英語以外の、どんな言葉でも構わない。もう一つを、学んだら、もうあなたは誰にも負けない特殊技能を手に入れたことになる。その言葉が、現在の日本経済に関係が深い国の言葉であれば、なお良い。
③ 生涯の友人をつくる
 海外で学ぶ時、勉強からの知識以外に手に入れるべきは、海外の友達と恩師だ。もっと広く現地の知り合いだ。今や、ネットで、名前とメールアドレスが分かり、スカイプが使えれば、生涯連絡は取り合える。
④ 知識を深め、体験と度胸を鍛えよ
 どんな国に行っても、様々な知識を得て、色々な体験をすることができる。その知識と体験は、必ず仕事でも、人生でも役に立つ。誰とでも堂々と話ができて、自分の主張ができることは、国内でも、海外でもその重要性は変わらない。このタイプが今、一番日本で必要な人物だ。だ。
⑤ 海外青年協力隊
私は商社の海外駐在で19年間海外に生活していたが、その期間、どこの国にいても、ずっと付き合ってきたのが海外青年協力隊のメンバーだった。彼らが東南アジア、南西アジア、中近東、アフリカと体を張って、現地の人たちを助けてきたことが大きな親日の芽を出している。
⑥ 国内だけに囚われるな
日本の若者たちは、もっともっと海外で活躍してほしい。海外で学んでほしい。海外で働いてほしい。

 

 ちっぽけな日本に閉じこもって、就活に時間を取られるならば、海外で学ぶことの方がよほど面白い。私は大学の時に、2年自分で海外留学で飛び出した。45年前のことだ。

ポイント
1 どこの国に行くか
2 自由のある国、実力を理解してくれる国はどこか
3 自分の人生を掛けて学べる国はどこか