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若者たち、海外に雄飛せよ その5 日本人の売り込みポイント
読むBizワクチン ~一読すれば身に付く体験、防げる危険~
若者たち、海外に雄飛せよ その5 日本人の売り込みポイント
アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。
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若者たち、海外に雄飛せよ 日本人の強さ
日本人の若者が海外で仕事をする場合の売り込みポイントは何だろうか?
それは「まじめさ」だ。
もちろん、日本人でも、まじめさに色々違いはある。平均値で話せば日本経済、日本国内のビジネスがここまで伸びてきた基本は、日本の技術力や資本力、あるいは知恵などもあるが、それらの底にあるのは、日本人のまじめさだと思う。言い換えると、まじめで勤勉ということだろう。欧米から見ると、働きアリのように見えるのかもしれない。しかし、まじめさは大切だ。
これが強力な海外での仕事の基盤になる。私たち日本の企業が激しい競争の海外で仕事をしていて、技術や価格や品質が競争相手と同じなら、日本製品が選ばれる自信があった理由は、日本人、日本の企業が約束を守ることと、まじめだったこと、納期を守ることだった。多少、高くても、日本人と契約を結ぶようになる。
日本人のまじめさは、海外では、初めは理解されづらいが、何回か仕事でつきあうと、この点が大きな信頼を生む。だからこそ、私たちが海外でも仕事をのばせたのだ。それを今後は個人の若者が見せる時にきている。
サービス関係でまじめさは、もっとも大切な要素だ。まじめで思いやりがあれば、素晴らしいサービスになる。
日本国内の便利さは、もちろん激しい国内の競争に起因するが、基本はまじめさだ。
私は、1960年代のオーストラリアに留学して、働きながら学費を得ていたときも、懸命に働けば、この国ではきっと報われると実感した。
今年の11月にメルボルンに滞在したが、土曜日にオーストラリア国内の友人に宅急便を出したいとホテルのカウンターに行った。
まずそのホテルでは宅急便をカウンターで扱っていなかった。さらに頼んで、宅急便をネットで探してもらっても、土日に営業をしていないところばかり。最後に、1社だけが土曜日OKと言われて、その条件が、ホテルまでの荷物の引き取りに特別料金として200ドル(約1万6000円)と言われて仰天した。数千円のお菓子を友人に送るだけだった。日本のサービスが天国に見えた。
もちろんオーストラリアの労働条件や組合や企業の条件はあるが、そんなところに、お客のニーズがあるから、お客の必要なより良いサービスを提供するものが出てきたら、いくらでも仕事が集まるだろう。
米国でも同じだろうと思う。ただ、海外で働くには働ける滞在許可が必要であり、それを取得するには、語学、教育の履歴などが必要になる。だからこそ、思い切って、できるだけ早い内に海外に留学し、語学をマスターしてしまうことだ。
もちろん留学には資金が必要だか、その資金を蓄える時間には、語学の練達を図る必要がある。前回に説明したように、語学を習得し、留学できれば、帰国しても今の日本国内であれば、語学が使えることでも、様々な就職の機会があり、さらに資金の蓄積を加速できる。留学し、卒業し、現地で就職するのも、起業するのも良い。もちろん簡単ではないが、人生としてはきっとやりがいがあると思う。その基本になるのが「まじめさ」なのだ。
信頼されることで、未来が開ける。
ポイント
① まずは語学。
② まじめに勉強し、まじめに正直に仕事をすること
③ 海外では、まじめさと正直さが信頼の基盤になる