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若者たち、海外に雄飛せよ その9 その国を心底好きになる

若者たち、海外に雄飛せよ その9 その国を心底好きになる

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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若者たち、海外に雄飛せよ その9 その国を心底好きになる

 今回のアルジェリアのテロ事件は、本当に悲惨だ。懸命になって海外で働いている日本人たちが、このように非道なテロの犠牲になるとは何と悲しいことだろうか!すでに全世界に住む多くの日本人たちにとっても、大きなショックだったに違いない。犠牲者の方々に深く哀悼の意を表します。

 

 私の海外歴は、私の家族の海外歴である。結婚していなかった学生時代のオーストラリア2年間を含み、商社に入社した後の、3年半の西アフリカ・ナイジェリアのラゴス、8年半の中近東・サウジアラビアのリヤド、2年間の東南アジア・ベトナムのハノイ、4年半の南西アジア・ネパールのカトマンドゥ、合計約21年間、その内で19年間は、すべて家族を連れていった。

 もちろん単身赴任は寂しがりの私にはとうてい考えられなかったが、私の誇ることは、私はオーストラリアも、ナイジェリアも、サウジアラビアも、ベトナムもネパールも、駐在したところが大好きになったことだ。そして、これらの国々に自分で手を挙げて駐在したことだ。

 一度も、そこの国に駐在して、日本に早く帰国したいと思わなかった。駐在している国々の悪口を言ったことは一度もない。
 世界中を回って、色々な国に住む日本人と出会って、私はまず二つの種類に分ける。その国を好きな日本人と嫌いな日本人だ。何年も生活するのにその国が嫌いになると、これはもう地獄に住んでいるのと同じだ。

 住んでいる国が嫌いで早く帰国したいという人が案外多いので驚く。ところが、これらの人の多くは、どこに住んでいても文句を言う人だと分かってきた。

 一方、良い仕事、充実した生活をしているなあと思う人は、やはり住んでいる国を好きだし、楽しんでいるなあと思った。
 日本にいると、アフリカのナイジェリアやサウジアラビアのリヤドでどのように楽しむか分からないかもしれない。マラリアがある熱帯雨林のナイジェリア。4時間も歩けばドライアップして死んでしまう砂漠のまっただ中のサウジアラビア王国の都市で、冷たいビールも、映画館も無いと聞けば、途方もないと思うだろう。

 そんなところで現地を楽しむ方法があるのか?確かに現地に行くまで分からなかった。

 熱帯雨林のナイジェリアでも、超乾燥砂漠地帯のサウジアラビアでも、家族で生活していると楽しいことは一杯あった。
 8年半駐在したサウジアラビアのリヤドなど、このまま永くサウジアラビア勤務で骨を埋めようかとも思って懸命になって仕事をしていた時もある。 サウジアラビアでは、長く滞在すればするほど、サウジ人の友達が増えたし、サウジ人の信頼も勝ち得た。

 私の人生にとって、海外生活は、最初のオーストラリアから、ナイジェリア、サウジアラビア、ベトナム、ネパールと、すべての国が好きで、これらの国々に駐在生活したからこそ、今の自分があると思う。それは私のヨメサンや子供たちの国際感覚でもある。

 海外留学するならば、その国を大好きになって欲しい。あなた一人がその国を大好きになれば、その国の100人が日本を好きになる。

ただ、今回の悲惨な事件でもわかる通り、安全に海外で働き、学び、生活することには、国の選択を含めて更に注意しなければならない。