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緊急ブログ上程 第三弾 「ねむけおばけ」対策 長距離の車の運転は、眠くなるのが当然 その対策とタイミング

緊急ブログ上程 第三弾 「ねむけおばけ」対策 長距離の車の運転は、眠くなるのが当然 その対策とタイミング

樋口 健夫

アイデアマラソン研究所所長 ノートを活用したアイデアマラソン発想法考案者であり、電気通信大学講師。現役時代は三井物産の商社マン。 企業の創造性トレーニングでは、ジャパネットたかたの全社員運動、アサヒビールでの研修などを続けている。独創性を命と考えている。

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長距離の車の運転は、眠くなるのが当然

 もうこうなれば眠たい対策特集とすることにした。現在、数百万台の車が、列島を渋滞の中を走っている。少しでも事故が減って欲しい。

 第二回目のブログで、バスの運転手の居眠り防止を訴えたが、バスだけが眠くなるのではない。どんな車を誰が運転していても、長距離、夜間、渋滞で眠くなるのは当たり前だ。
 大前提として、長距離を運転すれば、必ず眠くなるのだと認めることではないだろうか。妙に意地をはって、大丈夫とすると、事故の原因になる。
 アブダビでの日本人駐在員が3名亡くなられた車の事故も、トラックに追突されているが、トラックの運転手の前方不注意に居眠り運転が原因かもしれない。
現在、帰省中の何百万台の車の高速道路における帰途、運転している人は、疲れて、眠い。家族はどうどうと大きな口を開けて寝ているが、運転者は無茶苦茶辛い。
考えただけでも、ぞっと寒気がするほど眠い。事故が起こらないはずがない。渋滞している最中では、ノロノロで前の車にコツンとやることもたくさんあるはず。

 居眠り運転には3段階ある。

 第一段階 眠くなる兆候を感じる時間
眠くなる兆候がちらちら現れてくる時だ。まだ、しっかりと目は開いているし、問題はない。運転していると良く分かるが、微かに眠りの種を感じる。ほんの一瞬だが、心の中に、(あれ、眠くなるのかな。ラジオでも、音楽でも掛けようかな。コーヒーでも飲もうかな。次に停車するのはどこかな)と感じる時は、もうこの第一段階に入っている。
これは約10分から20分ほど続く。この段階で、運転している人が、(常に私がやってきたように)
「ちょっと眠気を感じ始めたなあ。どこかで休めるかね」と、高らかに言えば問題はない。
 「ねむけおばけ」は、さっと逃げていなくなる。

高速なら、近くのサービスエリアで停車し、運転交代できるなら、そのタイミングで交代すればよい。交代できない場合でも、運転している以外の人たちが、トイレやサービスセンターで、15分ほど時間を過ごし、その間、運転手は仮眠を取る。15分後に、全員が車に戻り、今度は運転者がトイレに行って、顔を洗って、コーヒーを買って、帰ってきて、運転を再開する。これがマナーだ。
 海外の場合は、現地の人の運転手は、日本人よりも無理をして走り切る傾向がある。それを指導して運転させる必要があるだろう。
 日本国内で、長距離を家族で走る場合には、まずは、車での旅行の予定を、運転する人の調子に合わせることが大前提だ。これを他の家族や、到着後の予定を最優先にすれば、事故が起こる可能性が高くなる。

第二段階 眠気と戦いながらの運転
 居眠り運転の事故が起こる大部分が、この眠気と戦いながら、(心の中では眠ってはいけないと思いつつ)目を必死に開けて、また閉じていく、その繰り返しを何十回とやって、どんどん眠気が強くなっていくのだ。まさに「ねむけおばけ」との戦いだ。

初期
この初期の段階で、さっと、「眠い!どこかに止まるよ」と、宣言し、安全なところに止まれば、問題は回避される。もちろん、停車するにも安全なところを選ぶ必要があるが、運転している者が、
「眠い!どこかで止まるよ」
「停車?とんでもない、止まらずに走れ!」という家族は、まずはよほどでない限りいないだろう。
「わあ、それは大変だ。止まれ、止まれ」と大きく言えば、言っただけで、さっきの「ねむけおばけ」は嘘のように、消えていく。そうして、できればさっきの第一段階の手順と同じで、運転交代するか、運転者が仮眠を取ることになる。
 ほとんどの運転者は、この段階で、「ねむけおばけ」回避行動を取る。それが常識だ。

本格居眠り運転
 初期で回避行動を逸したり、他の全員がぐっすりと寝ていて、起こせない場合、その場の雰囲気が、一時停車を言いだすのが気まずいような場合、この開けたり、閉じたりの瞼が、だんだん閉じたり、閉じたり、そして開けたりになる。 

眠ければ、運転者が「眠い」と、言えばよいじゃないかと、思われるかもしれないが、「ねむけおばけ」に完全に乗り移られてしまう時点がある。そうなると、居眠り運転金縛り状態である。

この状態にはいると、判断と思考が金縛りの状態になっていて、口に出せない状態に陥っている。
 同乗者が、先に熟睡している時には、運転者はやはり眠いものだが、同乗者全員が寝ていれば、車がふらふら運転をしていることに気が付かない。たいてい、この段階で事故が起こることになる。(だいたい、運転者以外の大人が全員寝るのは、運転交代要員でないかぎり、すごく残酷だ)

第三段階 ハンドル上で運転しながら爆睡
これは数分間も継続できない運転であるから、終焉は間違いない。

 さて、上記は、運転している者が、自己申告か宣言で、「眠い!」と言い出すことを期待しての話であるが、第二段階の後期からは、判断が半分マヒして金縛りにあることも説明した。もちろん一人で運転している場合には、自分の判断を信じるしか、方法がない。これには個人差がある。

同乗者がいる場合の「ねむけおばけ」対策
 では、同乗する人たちがいる場合、どうすればよいのだろうか。それは、頻繁に、運転者に眠くないかを尋ねること。面白いことを話したり、議論を吹っ掛けることも良いだろう。笑いが大きな薬だ。一番大切なことは、運転者の眠たくなってきた時の所作を見張ることだ。

 ①問いかけにあいまいな答えをする。
 ②話す言葉に羅列が回らない。
 ③しきりに、ラジオに触ったり、
 ④後頭部を撫でる(私)、
 ⑤頭を掻く(私)、
 ⑥あごを触る
 ⑦窓を開ける、
 ⑧メガネを触る(私)

などの徴候行動を示すことを見張っている必要がある。これらが「ねむけおばけ」が現れているかもしれない徴候群だ。

 私は中近東のサウジアラビアの首都リヤドに駐在していた時、合計4000キロにわたるアラビア半島西部の縦断旅行をしたことがある。また、何度も東部海岸まで家族を載せて運転していた。またヨーロッパでも、英国でもレンタカーを借りて走り回ったが、すべて、もう一人の運転者がいるか、私一人の場合も、上記のような厳密な家族の役割を決めて、安全に眠気を飛ばしながら走っていた。

 当時は小学校の子供たちであったが、私が運転中に、何気なく後頭部に触ったり、頭を掻くと、
「わー、父ちゃん、大変だ。眠いのでは」と、後ろから大声で尋ねることになっていた。家族全員で大声で、歌を唄ったり、家族の誰かが丸暗記している日本の絵本をリサイトさせて、一緒に叫んだりしていた。クールボックスの小型には、冷たくしたタオルが入れてあり、運転手の顔を拭くなどもよい。お菓子を食べることも効果がある。

 しばらく砂漠の横に停車して、豪快にも砂漠に放尿し、小さな魔法瓶の中に入れてきたエスプレソコーヒーを飲む。。眠気飛ばしの飲物や準備を怠らないことも大事だ。
 この徴候行動は、人によって異なる。それを見極めるのが同乗者の義務である。

 こうして、「眠いの、眠いの飛んで行け」とやっていた。こうして家族全員が、生きて帰れたのだ

教訓
 とにかく運転している人が最終の判断をするのが車の運転だ。また、運転している人の眠気を感じ始めた時の、徴候行動をよく見張ることだ。それは「眠くなりました」と行動で自己宣言する辺りを、よく見張って、どんな行動をとるかを知ることだ。この文を、数百万台の車の安全のために、上程する。先祖の霊に会いにいく必要はない。拝めばよいのだ。