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Crocsってお洒落ブランドだったっけ?(4)クロスライト一辺倒のイメージ脱却?その先にある魅力的な商品とは?

Crocsってお洒落ブランドだったっけ?(4)クロスライト一辺倒のイメージ脱却?その先にある魅力的な商品とは?

生内 洋平

EGGPLANT楽団主催 株式会社デザインバンク代表 & アート・ディレクター 株式会社アニー・デザインオフィス アートディレクター ジャンルの垣根なく、仕事活動中。二娘のパパ。音楽は家族。デザイン・アート人生の相棒。創り続ける目的は自分と関連あまたの豊かさ創りです。

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最近のクロックスのオンラインショップを見て、気付く事がある。 「ABCマートを見ている気分になる」 ということである。

実はクロックスは昨年あたりのバリエーションを見ると信じられないくらいラインナップが広がっている。
定番サンダルはもちろんコンバース型のスニーカーやパンプス、長靴からファー付きのブーツ、ワラビーっぽいモノや革靴めいたデザインまで、もうなんだか総合靴屋状態だ。

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いきなりバリエーションが増えたブーツラインナップ

今(執筆当時)ちょうどオンラインショップやっている50%オフセールはもう①ブランドの靴を取り扱っているとは思えない状態である。
価格帯も従来の3,000円台から数万円に及ぶものまで、もはや「クロックスだから!」と油断して買い物ができない感じになってしまっているのだ。

そして非常に困ったことに、最近の商品はどれもデザインが中途半端だ。
カラーバリエーションも「とりあえずこれまでのデータを元に、売れ線っぽいやつを揃えてみました」丸出しの状態。
下手をすると街場の某中堅靴屋でしか売ってなさそうな見た事も聞いた事も、この先のウィンドウショッピング中にも再会する事さえないであろう無名シューズメーカーの量販デザインと肩を並べる始末。

もともとクロックスは「はずれモデル」を容赦なく次々とリリースする。
ただ、あたりモデルも多数あり、総じて種類も少なかったので「面白いブランド」という話で良かったのだ。
しかし、ここ最近のラインナップはもはやだだ漏れ状態で「やる気」が全く感じられなかったのだ。
※それでも良い商品はいくつかあるのだが。

しかもクロックスは基本的にオンラインショップとバリエーションに乏しいアンテナショップという2通りの流通網で展開しており、一部の大型店舗を除いてアンテナショップのバリエーションは相変わらず本当にしょぼい。
ブランド全体のバリエーションが膨れ上がっているのにもかかわらず、どこのアンテナショップにもほんの一部の商品しか置いていない。
「うちの近所のAEONにあるクロックスショップなんて、はずれ商品とケイマンしか置いてない」
みたいな状態が普通になってきた。

それでもかっこいいラインナップは存在するので、WEBを見に行ったりするが、かっこいい商品は集中的に在庫がなくなっているという、ありがちな状態に陥っている。 しかしそれはクロックスに限っていえば、実験的な試みとして爆発的にラインナップをリリースして、何が受けるか試してみたとか、
「今年はそういう年だった」
のかもしれない。
今回いただいたモデルも、ケイマンを継承したタイプで少し重厚感を持たせて仕上げた非常に渋いモデルで、結構気に入っている。
そういうぴりっとしたモデルが、中にはあるのだ。
そういう意味で、次のシーズンのラインナップには少なからず期待してしまう私である。

でもやっぱりアンテナショップはしょぼい。
もう我が家では「クロックスは店舗では買わない、か、船橋ららぽーと行く」である。
クロスライトの消耗度の激しさは快適さと引き換えにして充分納得できるが、この状況だけはなんとかしてほしいものである。