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Crocsってお洒落ブランドだったっけ?(5)2012年春のプレスリリース。名入れサービス本格化から、原点回帰のプロユースラインまで

Crocsってお洒落ブランドだったっけ?(5)2012年春のプレスリリース。名入れサービス本格化から、原点回帰のプロユースラインまで

生内 洋平

EGGPLANT楽団主催 株式会社デザインバンク代表 & アート・ディレクター 株式会社アニー・デザインオフィス アートディレクター ジャンルの垣根なく、仕事活動中。二娘のパパ。音楽は家族。デザイン・アート人生の相棒。創り続ける目的は自分と関連あまたの豊かさ創りです。

当ブログ「イクナイの未来派生活研究室」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ikunai/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


先日、クロックスのプレスリリースにご招待いただき、参加してきた。
そこで発表されたのはクロックス製品のうち対象8種のクロスライト素材部にチームロゴや企業名等を入れられるようになる「デコクロ」だ。
サービスは制服メーカーとして有名なボンマックスが主体となり、最少50足からのオーダーで、1足当たり950円~の加工費用、という形で展開される。
貼付けられる素材は、収縮性があるシートにフルカラーでデザインできる「ストレッチカットシール」、表面にポッティング(樹脂)加工を施し立体的に仕上げる「ポッティングシール」、素材にシリコンを使う「シリコンワッペン」の3種類。

deco.jpg

※デコクロに関してはこちらの記事がとても詳しい。

★新ラインナップ「crocs work shoes」は働くプロフェッショナルに向けた展開

そんな企画のリリースにあわせてか、今回のリリースで発表された新製品にはユニフォーム用途で使えそうなモノが多い。

中でも「crocs work shoes」と銘打って展開されているシリーズでは、もう一回クロスライトに帰属してチームウェアとしての色を濃く出したリリース展開を行ってきたように感じる。

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水や油でぬれた床で滑りやすかった欠点をcrocs lockというアウトソール技術でカバーした、料理人向けの「bistro」をはじめ、医療現場により特化してケイマン型サンダルの特徴である穴を無くした「specialist」を更に発展させ、カカト部を持ち上げてより足の保護性を高めた「mercy work」ホスピタリティ業界の女史向けに、クロスライト素材を用いながらよりフォーマルなシーンに対応すべく表面の光沢感等を高めた「orchid」「alice work」などがあり、どれもクロスライト主体のクロックスのバリエーションがまだ少なかった頃の事を彷彿とさせる完成度が高い商品だ。

★定番のケイマンのソールの柔軟性を格段に上げた「duet sport clog」

duet sport clogでは定番のケイマンを改良し、ソール部を組み合わせ加工にする事で柔軟性を上げた。
よりトレッキング等のネイチャースポーツに似合う仕上がりになっている。
またソール部の凹凸が深くなっているので、ぬれた路面等でも滑りにくくなっている。

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★170g軽量スニーカーコレクションに新色

これは現在バリエーションに新色が追加されただけのマイナーチェンジだが、私はこのシリーズの軽さがとても気に入っている。
hover slip onは前述したようにとても軽くてはき心地が良いスリッポンだし、定番のコンバースデザインをはじめ、現在WEBで展開している「170gスニーカーシリーズ」は全部が170g名は図は無いが、どれも総じて驚くほど軽い。

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★ゴルフシューズが春に展開される。

これはまだ詳細は未定のようだが、春にはゴルフシューズが展開されるとの事で、2モデルだけ展示があった。

golf3.jpg

上記をはじめ、今期のクロックスのニューリリースは、総じてアイテム数もそう多くはなく、「必要とされているものをきちんとリリースしながら、多少冒険はする」と言う印象で、売りであるクロスライトの可能性を最大限模索しながら様々なバリエーションを試し、行き着いたのが原点回帰だった、そんな事を思わせる商品展開だった。
そういうリリースを見た後は、前年度までのとっ散らかったバリエーション展開も多少納得がいく。
あのまま東○靴流○セ○ターと肩を並べるラインナップを実現しようとタコ足のように商品展開がひろがってしまっていたら、どうしようかと思っていたところだった。

どうやらまだまだクロックスに「らしさ」は健在のようだ。