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空間にタグを張るかのように、を500円以下でかなえる

空間にタグを張るかのように、を500円以下でかなえる

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


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ブレストをするときに、「ポストイット、張ったものを次回まで残したい」と思うことがありませんか。そんなときは、持ち運べる「ブレストの壁」をつくると、すこぶる便利です。
 
まず、必要なものは、「プラダン 1枚」これだけです。大きめのホームセンターなどで500円もせずに手に入ります。サイズは180センチ×90センチです。(一言で言うと、プラスチックでできたダンボール的な構造のボードで、たたみ一畳分ぐらいのもの、です。)これを車に積むのはちょっと大変ですが、大抵の車なら無理していれられるとおもいます。
 
で、これをどうするかというと、2つにおります。たてにおります。追った状態のサイズが180センチ×45センチになるようにします。そして開いて紙相撲のようにたてます。プラダンにはある程度腰があるので、これで自立します。
 
これをブレストのときに会議室に用意しておきます。そして、ポストイットを張るときは、「机」「会議室の壁」ではなく、この「ブレストの壁」にはります。もしこの壁をいくつか用意しておければ、テーマごとに分けてつかえます。また、「あ、会議室を明け渡さないといけない時間だ」というときには、パタンと閉じて、この壁を持って出ます。ロッカーの隙間に差し込んでおいて、翌週の会議まで、そのまま。そして、翌週の会議のときにひろげれば、そく、前回の状況をひきもどして、話し合いを続けられます。(これがないと、会議室をあわててでるときに、ポストイット同士の関係性がわからなくなったり、まとめた人の資料をもとに、次の会議の冒頭は、思い出す、という作業に結構時間をとられます)
 
なお、残念なことに、この壁には、ホワイドボードとしての性質はありません。ためにしかいてみましたが、プラダンの表面がすこしマーカーを吸ってしまい、おとせなくなります。逆に言えば、消さないつもりならば模造紙のつもりで書いてしまうことも可能です。(もったいないですが)。
 
またポストイットが1日ぐらいするとはがれてくる場合があります。閉じて仕舞うのはこのためです。
 
書斎などで一人、ポストイットワークをする人も結構いるでしょう。自宅では机の面積が足りないときにこれはとても便利です。ぜひ一度、試してみてください。
 
自分の周囲に、このブレストの壁を4面ぐらい立てて、ポストイットを張っていく作業は面白いです。空間に浮かんだタグを手でつかんで移動するような、楽しさがあります。