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ロボットがブレストに入ると・・・

ロボットがブレストに入ると・・・

石井 力重

アイデアプラント 代表。著書に『アイデア・スイッチ』。専門領域は「創造工学」。クリエイティブ・リーダを助ける道具を作っています。

当ブログ「力重の「ブレインストーミング考」」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/ishiirikie/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


昨日の記事に続く話題です。

ブレストのテーマに関連する雑誌や資料を、適宜、ブレストの場に投入することでも、活性化には一定の貢献をします。(昨日の記事のようにのようにアイデアそのものを投入するよりは刺激としては弱いかもしれませんが)。

このことは、「創造する人々 第3回」で西本先生(研究者の方)にお話を伺った際に、指摘されました。西本先生は、電子ブレストのツールを研究されているなかで、発言者匿名式の電子ブレスト(オンライン・チャット)のシステムを開発・実験していて、ロボットを匿名の参加者として混ぜたことがあるそうです。そのロボットには、他の人の発言をモニターしていてその言葉に関係する概念や情報を発言させました。

すると、流れをぶちきって、突然、関連情報を投入するロボットに対して、参加者はストレスを感じたそうですが、一方で、アイデア創出量は1.3倍程度に増えたそうです。興味深いですね。

これらから、示唆を得て、今日は短くまとめたいと思います。


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今日のブレスト・コツ

発想のテーマに関係ある資料や写真を用意しておいて、ブレストの中で会話が途切れたときなどに、適宜、場に投入する。

他の人の発言に関連する情報や概念をしらべて場に投入する。

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