かんりにん・さわだです。まずは、新規ブロガーのご紹介から。

【新規ブロガーのご紹介】

藤 優之
　何でも日常のことから経営的に考えてみる　

福岡県出身。横浜国立大学卒業後、上場会社の経営企画室長を経てトーマツコンサルティング(現デロイトトーマツコンサルティング)に勤務。幅広い業界に対し、新規事業立案・実行支援、事業再建、M&A等多数のプロジェクトを経験。現在は地方公務員として、個々の企業という「点」からではなく地域全体という「面」から、地域の産業を支援する日々。誠ブログでは、経営的視点から見る日常についての考察をつづる。

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・「ポ・ポ・ポ・ポーン♪」のCMではないけれど......

　東北地方太平洋沖地震から2週間が経ちました。連日のニュースは震災に関するものが多い中、誠ブログでもそれについてのエントリーが今も多数あり、それぞれが今回の震災にどう向き合っているのかがわかります。わたしも今回の災害をきっかけに「何かしてあげたい」「募金はしたけど、それだけでいいのか」「何かもっと自分にできることがあるんじゃないだろうか？」と色々と考えさせられ、それは今もつづいています。

　先日、雨の日の帰りに、電車の中に傘を忘れてしまいました。ターミナル駅で電車を降りてからしばらくして傘を置き忘れたことに気付き、あわてて取りに戻ったのですが既にその電車は折り返しで発車してしまった後でした。傘そのものはたいしたものではなかったのですが、最近は節電のために多くの店舗は早くお店を閉めてしまうので、新しい傘を買おうにも買えないのです。すぐに近くにいた駅員さんに事情を話したところ「お忘れ物取り扱い所」を案内してくれ、そこで対応していただきました。たった1本の傘のためにその路線のいくつかの駅に連絡を入れて探してもらった甲斐あって、無事に見つけていただけました。それから保管していただいた駅まで受け取りに行ったのですが、そこでも駅員さんに優しく対応してもらえました。人に優しくされるとこちらも優しい気持ちになってきます。
　それから2・3日後、電車に赤ちゃんを抱っこした女性が乗ってきました。その女性とは少し離れたところにわたしは座っていたのですが、すぐに声をかけて席をゆずりました。と、そのとき、ふと思ったのです。いつもなら声をかける前に少しためらったりするのですが、そのときは何のためらいもなくスッと席を立っていたのです。それは、震災以来「何かできることあるだろうか？」と自問自答していたのに加え、仕事とはいえ忘れた傘を丁寧に探してくれた駅員さんとのやりとりがあったからではないかと、今では思うのです。少し大げさかもしれませんが、自分の中の何かがいつのまにか変わっていました。

　席をゆずっただけでは被災地の方々まで届かないですが、人に優しくする思いやりの「バトン」のようなものがつながっていくといいなと願っています。

　なんだか、最近TVでたくさん流れているACのCMみたいですね......；