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iPadをうっかり落とさない対策Ver.2
»2012年3月18日
開米のリアリスト思考室
iPadをうっかり落とさない対策Ver.2
社会人の文書化能力の向上をテーマとして企業研修を行っています。複雑な情報からカギとなる構造を見抜いてわかりやすく表現するプロフェッショナル。
当ブログ「開米のリアリスト思考室」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kaimai_mizuhiro/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
今回は完全に趣味のお話。ムチャ長いのでスルー推奨で(^^ゞ
以前書いた、iPadケースをがっちりホールドできるように持ちやすく改造するために革ベルトをとりつける話(→iPadをうっかり落っことしてしまわないように対策してみた)の続編です。
実は、最初に作ったこのバージョン↓、欠陥が判明しましてやりなおしました(^^ゞ。
■1
短時間なら問題ないんですが、長時間使っていると、指が反り返る方向に力がかかるためだんだん痛くなってくるんですな。というわけで使用数日にして早くもバージョンアップすることにしました。
どうやら指2本では弱いということが判明したので、今度は小指も加えて3本の指をベルト部分に入れることにします。
ちなみに人差し指も含めて4本にすればいいじゃないか、という考えもありますが、それは選びませんでした。というのはたとえば電車の中で読んでいて急停車するような場面でも、革ベルトの一部を指で挟むようにすれば落とさずに済むからです。4本全部入れてしまうとそれが難しそうです。
というわけで今度は3本指仕様で作ることにします。
また、前回は試作品ということでサックリ短時間で作ることを優先したので、革端切れもアバウトに切ってアバウトに接着しましたが、使い物になるのがわかったので今度は少し丁寧に、製作プロセスもこまめに写真を撮りながら作ることにしました。
なお、始めに書いておくと、この革ベルト、接着剤だけだと耐久性が疑わしいので、最終的にはケースに縫い付けます。
さて、ではまずは最初に貼った革をポリカーボネート素材のケースから剥がします。
■2
接着してから数日経っていましたが、こうして手でめくると少しずつ剥がれてくるので、やはり接着剤だけでは耐久性は期待できません。ちなみに接着に使ったのはこういう製品。
■3
プラスチックの接着にも強いタイプの接着剤なのですが、さすがにポリカーボネートには歯が立たないようです。ポリカーボネートというのは接着が難しい材料なんです。なので、接着剤はあくまでも仮止めで、最終的には縫い合わせます。
剥がし終えたところ。跡が残ってますね。でもこれはごしごし擦ると大半が取れます。
■4
それでも残った分はベンジンを浸した布で拭き取ると取れます。下の写真は剥がし終えた状態。初期バージョンを縫うために開けた穴が残ってますが、接着剤はきれいに取れました。
■5
ちなみにこれが接着剤剥がしに使った「アルプスベンジン」。東急ハンズで200円程度で買ったもの。本来は衣類のシミ取り用ですが、十分使えました。ただし可燃物なので慎重に扱う必要があります。もちろん、普通にシール剥がし用として売られているスプレー式の薬品も使えるはずです(ベンジンよりもちょっと高いですが)。
■6
と、ここまでは「現状復帰」作業で、ここからがバージョン2の本番。
まずは使う革選び。趣味でレザークラフトもやるので、革端切れをいろいろ持ってます。いずれも東急ハンズで、端切れを袋詰めして安く売っているコーナーで買ったものです。
■7
今回はいかにも革っぽい、茶色を選びました。
次に、縫う位置を決めてドリルを使って縫い目用の穴を開けます。この写真はマスキングテープを縫い目位置マーカーに使って、テープの上から2ミリ径の穴を開けているところ。
■8
この作業に使った電動ドリルはDIY用のごく一般的な低価格品です。近所のホームセンターで4000円ぐらいだったか、まあそんなもんですね。
■9
このiPadケースへの穴開け程度なら手回しドリルでもなんとかなると思いますが、この種の電動ドリル・ドライバーが1つあるとなにかと便利ですよ(^_^)/
ちなみにプラスチックに穴開けをするための特殊な形状の「プラスチック用ドリルビット」というものもありますが今回は使っていません。
穴開けが終わったら、ケースを革の裏面に重ねて縫い目穴の位置をマーキング
■10
そして切断。切断のために使うのが「革包丁」という刃物。革に定規を当てて革包丁で真っ直ぐ切ります。まあ、本格的な革細工をするのでなければ、ハサミでチョキチョキあるいはカッターナイフでも切れますが。
■11
革の切り出しが終わったら、縫い目用の穴を開けておきます。ここで使っているのは菱ギリという道具。要はキリの一種です。
■12
終わって光にかざしてみたところ。こんな感じに縫い穴を開けます。
■13
穴開けが終わったらいよいよ縫い付けです。
これはレザークラフト用の糸と針。革細工では先を丸めた針を2本使って縫います。
■14
縫製作業中。
■15
縫い上がり。これで強度は保たれるので、あとは縫い代の部分がバタつかないように接着します。
■16
初回はあわよくば接着剤だけで使えるかも? という希望を込めてプラスチックに強い接着剤(ただし接着に時間がかかる)を使いましたが、ポリカーボネートは結局接着に向かないことが判明し、かつ、今回は縫製で強度が出ているのでばたつき防止さえできればよいため、スピード重視で接着剤をチョイスしました。
■17
多用途接着剤の一種で、数分で接着できる手軽さが魅力。
かくして、完成。
■18
iPadに取り付けて試してみました。
■19
やはり3本指にした効果で、痛くなりません。めでたしめでたし。
というわけで当分これで使ってみることになりそうです。
もし私がiPadを使っているところを見かけたら、ぜひ見てやってください。
さてそれでは今日もiPadとお出かけしようかあ!
以前書いた、iPadケースをがっちりホールドできるように持ちやすく改造するために革ベルトをとりつける話(→iPadをうっかり落っことしてしまわないように対策してみた)の続編です。
実は、最初に作ったこのバージョン↓、欠陥が判明しましてやりなおしました(^^ゞ。
■1
短時間なら問題ないんですが、長時間使っていると、指が反り返る方向に力がかかるためだんだん痛くなってくるんですな。というわけで使用数日にして早くもバージョンアップすることにしました。
どうやら指2本では弱いということが判明したので、今度は小指も加えて3本の指をベルト部分に入れることにします。
ちなみに人差し指も含めて4本にすればいいじゃないか、という考えもありますが、それは選びませんでした。というのはたとえば電車の中で読んでいて急停車するような場面でも、革ベルトの一部を指で挟むようにすれば落とさずに済むからです。4本全部入れてしまうとそれが難しそうです。
というわけで今度は3本指仕様で作ることにします。
また、前回は試作品ということでサックリ短時間で作ることを優先したので、革端切れもアバウトに切ってアバウトに接着しましたが、使い物になるのがわかったので今度は少し丁寧に、製作プロセスもこまめに写真を撮りながら作ることにしました。
なお、始めに書いておくと、この革ベルト、接着剤だけだと耐久性が疑わしいので、最終的にはケースに縫い付けます。
さて、ではまずは最初に貼った革をポリカーボネート素材のケースから剥がします。
■2
接着してから数日経っていましたが、こうして手でめくると少しずつ剥がれてくるので、やはり接着剤だけでは耐久性は期待できません。ちなみに接着に使ったのはこういう製品。
■3
プラスチックの接着にも強いタイプの接着剤なのですが、さすがにポリカーボネートには歯が立たないようです。ポリカーボネートというのは接着が難しい材料なんです。なので、接着剤はあくまでも仮止めで、最終的には縫い合わせます。
剥がし終えたところ。跡が残ってますね。でもこれはごしごし擦ると大半が取れます。
■4
それでも残った分はベンジンを浸した布で拭き取ると取れます。下の写真は剥がし終えた状態。初期バージョンを縫うために開けた穴が残ってますが、接着剤はきれいに取れました。
■5
ちなみにこれが接着剤剥がしに使った「アルプスベンジン」。東急ハンズで200円程度で買ったもの。本来は衣類のシミ取り用ですが、十分使えました。ただし可燃物なので慎重に扱う必要があります。もちろん、普通にシール剥がし用として売られているスプレー式の薬品も使えるはずです(ベンジンよりもちょっと高いですが)。
■6
と、ここまでは「現状復帰」作業で、ここからがバージョン2の本番。
まずは使う革選び。趣味でレザークラフトもやるので、革端切れをいろいろ持ってます。いずれも東急ハンズで、端切れを袋詰めして安く売っているコーナーで買ったものです。
■7
今回はいかにも革っぽい、茶色を選びました。
次に、縫う位置を決めてドリルを使って縫い目用の穴を開けます。この写真はマスキングテープを縫い目位置マーカーに使って、テープの上から2ミリ径の穴を開けているところ。
■8
この作業に使った電動ドリルはDIY用のごく一般的な低価格品です。近所のホームセンターで4000円ぐらいだったか、まあそんなもんですね。
■9
このiPadケースへの穴開け程度なら手回しドリルでもなんとかなると思いますが、この種の電動ドリル・ドライバーが1つあるとなにかと便利ですよ(^_^)/
ちなみにプラスチックに穴開けをするための特殊な形状の「プラスチック用ドリルビット」というものもありますが今回は使っていません。
穴開けが終わったら、ケースを革の裏面に重ねて縫い目穴の位置をマーキング
■10
そして切断。切断のために使うのが「革包丁」という刃物。革に定規を当てて革包丁で真っ直ぐ切ります。まあ、本格的な革細工をするのでなければ、ハサミでチョキチョキあるいはカッターナイフでも切れますが。
■11
革の切り出しが終わったら、縫い目用の穴を開けておきます。ここで使っているのは菱ギリという道具。要はキリの一種です。
■12
終わって光にかざしてみたところ。こんな感じに縫い穴を開けます。
■13
穴開けが終わったらいよいよ縫い付けです。
これはレザークラフト用の糸と針。革細工では先を丸めた針を2本使って縫います。
■14
縫製作業中。
■15
縫い上がり。これで強度は保たれるので、あとは縫い代の部分がバタつかないように接着します。
■16
初回はあわよくば接着剤だけで使えるかも? という希望を込めてプラスチックに強い接着剤(ただし接着に時間がかかる)を使いましたが、ポリカーボネートは結局接着に向かないことが判明し、かつ、今回は縫製で強度が出ているのでばたつき防止さえできればよいため、スピード重視で接着剤をチョイスしました。
■17
多用途接着剤の一種で、数分で接着できる手軽さが魅力。
かくして、完成。
■18
iPadに取り付けて試してみました。
■19
やはり3本指にした効果で、痛くなりません。めでたしめでたし。
というわけで当分これで使ってみることになりそうです。
もし私がiPadを使っているところを見かけたら、ぜひ見てやってください。
さてそれでは今日もiPadとお出かけしようかあ!