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「周辺」機器が独立する時代-ドキュメントスキャADS-2500Wのクラウド接続機能に思う
»2013年2月 7日
開米のリアリスト思考室
「周辺」機器が独立する時代-ドキュメントスキャADS-2500Wのクラウド接続機能に思う
社会人の文書化能力の向上をテーマとして企業研修を行っています。複雑な情報からカギとなる構造を見抜いてわかりやすく表現するプロフェッショナル。
当ブログ「開米のリアリスト思考室」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/kaimai_mizuhiro/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
こんにちは。文書化能力向上コンサルタントが本業の開米瑞浩です。と言いつつ原子力の話や憲法の話を書いたりしているわけですが、今日はそのどれでもなくてスキャナの話です。
先日来、この誠ブログに多数アップされているブラザーのドキュメントスキャナ、ADS-2500Wのタッチ&トライイベントに私も行ってきまして、試用させていただいております。
ちなみにドキュメントスキャナについては私は2年前にこんな記事も書いたことがあったぐらいで、以前から使っています。
ScanSnapが点火した「お部屋のリストラ」連鎖反応
A4半分で仕事します! ドキュメントスキャナ「DR-C125」体験記
といっても実際使っているのはほとんど妻のほうで私自身はあまり手をかけていませんが、ある意味ドキュメントスキャナのヘビーユーザーと言ってもよいでしょう。
であるからには、対抗商品が出るのであればこれは使ってみなければなるまい!
というわけで私もブラザーさんのタッチ&トライイベントに行って来たわけです。
私が子供の頃はブラザーと言えばミシンというイメージがありましたが、実はミシン関係の事業の売上は全事業の2割程度、プリンタ、スキャナ、ファックス複合機等のデジタル周辺機器(プリンティング&ソリューションズ事業)の売上が7割近くに昇るそうです。(→ブラザー工業 財務ハイライト、売上高構成比)
そういえば私が初めてプリンタ・スキャナ・FAX複合機を買ったときもブラザー製品でした。
(もっとも、趣味でレザークラフトをやっている私としては、密かにブラザーさんのミシンのほうが欲しいという話もあったりなかったり(笑))
余談はおいといて、今回試用させていただいた ADS-2500W の気になるポイントは「PCレスでクラウド&モバイル対応」というところ。
クラウドサービス、というのは例えば DropBox や Evernote や Picasa Web Albums 等々のことで、PCを経由しなくても、スキャンしたデータをそうしたクラウドサービスに直接アップロードできるというところです。これは今使っているScanSnap S1500ではできません。
そこで、実際どういうものなのか。使ってみました。
とりあえず、私の執務机の一角に置いてみます。
スキャナそのもののPCへの接続・設定作業はなんということもなく終了したのでばっさり省略。ちなみにネットワークへの接続は無線LAN経由で、無線LANルータにAOSS機能がついていたため、ボタンを押すだけでいけました。
さて、クラウドサービスへの接続設定をしてみましょう。操作パネルがタッチパネルになっていて、スマートフォンのようにタッチで操作します。(スマホほど感度は良くないのでしっかり押さないと反応しませんが)
で、メニューの中に「クラウド」というのがあるのでそれを選択すると、
インターネットに接続してもいいですか? と聞かれるのでOK! をタッチ。
このあと、いったんスキャナではなくPCでブラザーの「クラウド接続機能」サイトを開き、
接続したいクラウドサービスを選んで「仮登録ID」を取得します。
このしくみ、なんでも、スキャナから直接クラウドサービスに接続するのではなく、いったんブラザーのクラウド接続サービスを経由しての接続になるそうです。クラウドサービス自体のIDやパスワードはスキャナにもブラザーのサービスサイト側にも保存されません。そもそもID/PWの入力を求められる場面自体がありませんでした。
↓こちらはブラザーのクラウド接続サービスからPicasa Web Albums への接続許可を求めている場面。
ここで Grant Access を選ぶと「仮登録ID」というコードが表示されます。
そのコードをスキャナに戻って入力すると、スキャナからクラウドサービスへの接続が可能になる、というわけです。
実際、やってみました。
スキャナの操作パネルで「クラウド」を選んで、アップロードしたいサービスを選択し、
たとえばDropBoxを選んだら、後は原稿をセットしてOKボタンをタッチするだけ。必要ならファイル形式(JPG、PDF)や解像度の指定などは変えられますが、基本的にはOKを押せば後は自動的に読み込んでアップロード中の表示となり、
数秒待つうちに完了しました。
↑これはDropBoxにアップロードされたところ。デフォルトでは自分だけが見られますが、同じDropBoxのアカウントを持っている特定の人にのみ閲覧を許可する、といったこともできるので、家族や仕事の関係者だけでの情報交換に使う感じでしょうか。
↑一方こちらはアップロード先をPicasaWebAlbumsにしたところ。これは公開フォルダなので、アップロードしたファイルは、アドレスを知っていれば誰でも見られます。誰でも見られるように公開したいときは便利ですね。
ドキュメントスキャナのセットアップそのものは、やはり「PCを使えない子供や老人でもできる」というわけにはいきません。いったんはPCをつなぐ必要があり、また、PCを使って仮登録IDを取得する必要があるなど、セットアップ段階ではある程度のPC操作能力は必要です。
が、一度設定してしまえば確かに「原稿をセットしてボタンを押すだけ」で、何種類ものクラウドサービスを使い分けて、スキャンしたデータのアップロードができるので、使い方によっては便利な場面がありそうです。
といっても私自身は現在はそういったニーズはないのですが、5年ぐらい前ならありました。
図解 大人の「説明力!」
↑ちょうどこの本を書いている時期のこと、出版社から送られてきたゲラに赤入れをして返す、という作業があるわけです。そのときは、赤入れしたゲラをいったんスキャンしてPDFファイルにして担当編集者に送る、という形で延々と繰り返していたのですが、そのときこのスキャナ ADS-2500WとDropBoxがあったら、DropBoxの該当フォルダの閲覧許可を担当編集者にも与えて、後はひたすら赤入れしてはスキャナのボタンを押すだけでいけたでしょうね。いったんファイルにしてメールを飛ばすよりも明らかに楽でした。うーむ、今出版企画がないのが残念です(笑)
しかし、このスキャナだけでなく、このところ「PCレスで○○ができる」というのが売りのデバイスが増えてますね。最近私が買った中では、SDHCメモリカードに「Eye-Fi」というものがあり、カメラに入れておいたままで、撮影したデータを無線LANで携帯やiPhone、iPad、PCに飛ばすという機能を持っていまして、これもなかなか便利に使っています。今まで、スキャナにしてもプリンタにしてもあくまでもPCの「周辺」機器でしたが、今は「周辺」から独立しつつある時代なのでしょうか。
まあ何にしてもそんなわけで(脈絡ないですがw)、この「PCレスでクラウド&モバイル対応」なドキュメントスキャナ ADS-2500W、めでたく私の机上に設置場所も確保したことですし、今後バリバリ使わせていただきます。
(スキャン時の音がうるさい、などの欠点はいずれ克服されることでしょう・・・)
先日来、この誠ブログに多数アップされているブラザーのドキュメントスキャナ、ADS-2500Wのタッチ&トライイベントに私も行ってきまして、試用させていただいております。
ちなみにドキュメントスキャナについては私は2年前にこんな記事も書いたことがあったぐらいで、以前から使っています。
ScanSnapが点火した「お部屋のリストラ」連鎖反応
A4半分で仕事します! ドキュメントスキャナ「DR-C125」体験記
といっても実際使っているのはほとんど妻のほうで私自身はあまり手をかけていませんが、ある意味ドキュメントスキャナのヘビーユーザーと言ってもよいでしょう。
であるからには、対抗商品が出るのであればこれは使ってみなければなるまい!
というわけで私もブラザーさんのタッチ&トライイベントに行って来たわけです。
私が子供の頃はブラザーと言えばミシンというイメージがありましたが、実はミシン関係の事業の売上は全事業の2割程度、プリンタ、スキャナ、ファックス複合機等のデジタル周辺機器(プリンティング&ソリューションズ事業)の売上が7割近くに昇るそうです。(→ブラザー工業 財務ハイライト、売上高構成比)
そういえば私が初めてプリンタ・スキャナ・FAX複合機を買ったときもブラザー製品でした。
(もっとも、趣味でレザークラフトをやっている私としては、密かにブラザーさんのミシンのほうが欲しいという話もあったりなかったり(笑))
余談はおいといて、今回試用させていただいた ADS-2500W の気になるポイントは「PCレスでクラウド&モバイル対応」というところ。
クラウドサービス、というのは例えば DropBox や Evernote や Picasa Web Albums 等々のことで、PCを経由しなくても、スキャンしたデータをそうしたクラウドサービスに直接アップロードできるというところです。これは今使っているScanSnap S1500ではできません。
そこで、実際どういうものなのか。使ってみました。
とりあえず、私の執務机の一角に置いてみます。
スキャナそのもののPCへの接続・設定作業はなんということもなく終了したのでばっさり省略。ちなみにネットワークへの接続は無線LAN経由で、無線LANルータにAOSS機能がついていたため、ボタンを押すだけでいけました。
さて、クラウドサービスへの接続設定をしてみましょう。操作パネルがタッチパネルになっていて、スマートフォンのようにタッチで操作します。(スマホほど感度は良くないのでしっかり押さないと反応しませんが)
で、メニューの中に「クラウド」というのがあるのでそれを選択すると、
インターネットに接続してもいいですか? と聞かれるのでOK! をタッチ。
このあと、いったんスキャナではなくPCでブラザーの「クラウド接続機能」サイトを開き、
接続したいクラウドサービスを選んで「仮登録ID」を取得します。
このしくみ、なんでも、スキャナから直接クラウドサービスに接続するのではなく、いったんブラザーのクラウド接続サービスを経由しての接続になるそうです。クラウドサービス自体のIDやパスワードはスキャナにもブラザーのサービスサイト側にも保存されません。そもそもID/PWの入力を求められる場面自体がありませんでした。
↓こちらはブラザーのクラウド接続サービスからPicasa Web Albums への接続許可を求めている場面。
ここで Grant Access を選ぶと「仮登録ID」というコードが表示されます。
そのコードをスキャナに戻って入力すると、スキャナからクラウドサービスへの接続が可能になる、というわけです。
実際、やってみました。
スキャナの操作パネルで「クラウド」を選んで、アップロードしたいサービスを選択し、
たとえばDropBoxを選んだら、後は原稿をセットしてOKボタンをタッチするだけ。必要ならファイル形式(JPG、PDF)や解像度の指定などは変えられますが、基本的にはOKを押せば後は自動的に読み込んでアップロード中の表示となり、
数秒待つうちに完了しました。
↑これはDropBoxにアップロードされたところ。デフォルトでは自分だけが見られますが、同じDropBoxのアカウントを持っている特定の人にのみ閲覧を許可する、といったこともできるので、家族や仕事の関係者だけでの情報交換に使う感じでしょうか。
↑一方こちらはアップロード先をPicasaWebAlbumsにしたところ。これは公開フォルダなので、アップロードしたファイルは、アドレスを知っていれば誰でも見られます。誰でも見られるように公開したいときは便利ですね。
ドキュメントスキャナのセットアップそのものは、やはり「PCを使えない子供や老人でもできる」というわけにはいきません。いったんはPCをつなぐ必要があり、また、PCを使って仮登録IDを取得する必要があるなど、セットアップ段階ではある程度のPC操作能力は必要です。
が、一度設定してしまえば確かに「原稿をセットしてボタンを押すだけ」で、何種類ものクラウドサービスを使い分けて、スキャンしたデータのアップロードができるので、使い方によっては便利な場面がありそうです。
といっても私自身は現在はそういったニーズはないのですが、5年ぐらい前ならありました。
図解 大人の「説明力!」
↑ちょうどこの本を書いている時期のこと、出版社から送られてきたゲラに赤入れをして返す、という作業があるわけです。そのときは、赤入れしたゲラをいったんスキャンしてPDFファイルにして担当編集者に送る、という形で延々と繰り返していたのですが、そのときこのスキャナ ADS-2500WとDropBoxがあったら、DropBoxの該当フォルダの閲覧許可を担当編集者にも与えて、後はひたすら赤入れしてはスキャナのボタンを押すだけでいけたでしょうね。いったんファイルにしてメールを飛ばすよりも明らかに楽でした。うーむ、今出版企画がないのが残念です(笑)
しかし、このスキャナだけでなく、このところ「PCレスで○○ができる」というのが売りのデバイスが増えてますね。最近私が買った中では、SDHCメモリカードに「Eye-Fi」というものがあり、カメラに入れておいたままで、撮影したデータを無線LANで携帯やiPhone、iPad、PCに飛ばすという機能を持っていまして、これもなかなか便利に使っています。今まで、スキャナにしてもプリンタにしてもあくまでもPCの「周辺」機器でしたが、今は「周辺」から独立しつつある時代なのでしょうか。
まあ何にしてもそんなわけで(脈絡ないですがw)、この「PCレスでクラウド&モバイル対応」なドキュメントスキャナ ADS-2500W、めでたく私の机上に設置場所も確保したことですし、今後バリバリ使わせていただきます。
(スキャン時の音がうるさい、などの欠点はいずれ克服されることでしょう・・・)