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書評:超訳「ブッダの言葉」
風を切って走る!走る社長の軽快ブログ
書評:超訳「ブッダの言葉」
社長業5年目です。接客、営業の仕事をしております。趣味は体を鍛えること、読書、ドライブ、漫画です。自由に生きましょう!
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こんにちは。ケイ・ソリューションズの貫洞です。
以前のブログ「Facebookをやめたら世界が変わった!」をお読み頂いた方にはなんとなく伝わっているかと思いますが、この夏は暑さというより「人」に疲れていました。「人は人で癒される」「人と関わる事でしか人は変われない」などとどんなに言われても馬の耳に念仏、というより馬は実は言葉がわかるのだけど、念仏を聞くのが面倒くさいから勝手に駆け出してしまう......そんな状態でした。(色々イタイですね;)
今日は、そんな馬に念仏を聞く気を起こさせた「ある言葉」をご紹介します。
この本に載っていました。
「超訳 ブッダの言葉」
二つの道
ひとつの道は、みみっちい利益と名声を追い求める寂しい道。
もうひとつの道は、心の安らぎに至る真理の道。
私の生徒であろうとするならば、
世間の評価や名声など放っておいて、
孤独の中に自分の内面を探究するように。
(法句経75)
「見栄っぱりな自分」に嫌気がさし、ビジネスでもプライベートでも人との関わり方に悩んでいた時に、一筋の光を照らしてくれたのがこの本でした。
偶然なのですが、この本を読む直前、私はあるスポーツで大会に出場しており、長時間にわたる運動の中で極限まで追い込まれ、こう思いました。
「完走した時の事だけ考えよう!」
いわゆる「成功した場面を繰り返しイメージすること」です。ゴールした瞬間を視覚、聴覚、触覚全てにおいてクリアにイメージすることで気持ちが弱い方に流れないようにマネジメントするのです。その瞬間、気持ちの霧がぱあっと晴れ、青空のように平和な心になることができました。上記のような悩みからも解放されました。でも、四六時中自分を追い込むスポーツをしているわけにはいきません。もっと心を秋晴れの空のようにしたい! それでいろんな本を読んでいたところ、この本のこの言葉に出会いました。
上記のブッダの言葉「孤独の中に自分の内面を探究するように」をそのまま受け止めると、人とコミュニケーションを取る事を否定しているように感じてしまいます。でも、ゆっくり咀嚼していくと、その真意は「自分としっかり向き合うこと」なのだと理解できます。自分と向き合えない人間は、人と関わっても薄っぺらな関係しか結べない。まずは自分を見つめよ。私はそのように受け止めました。
そして自分と向き合うことができたなら、心おだやかに生活を営みながら、心豊かな会話をはぐくみ、ネガティブな感情から解き放たれて、恨みは捨て、しがらみにとらわれることなく自由に発想する。そういう生き方があってもいい。そういう仕事のやり方があってもいい。むしろこの考え方は個人主義とコミュニティ主義の狭間で悩む現代人を救うのではないか? この考え方をベースに、新しい経営のやり方を探していけるのではないか?
そんなふうに前向きに思わせてくれる言葉でした。弱くなるのではなく、心がおだやかになる、そんな実感がありました。
この本は、こういう短い言葉が190個、1ページにひとつずつ並んでいる、非常に読みやすい本です。辞書のように分厚いので、読むのに時間がかかりそうですが、さっと開いて好きな一文を読んでまた閉じる。そういう読み方でも充分に満足できる本でした。
ひとつでも、何か心の支えになる言葉があれば良いなと思い、書評という形で紹介をさせていただきました。
何かと大変なことの多い人生ですが、大変な事を乗り越えたあとに成長があるのは確かですし、大変な事の後だからこそ、少しの平穏な日常を幸せに感じられるのだと思います。
「読書の秋」「スポーツの秋」、この秋は両方楽しんで行きたいですね!
「食欲の秋」については......実はこちらも最近「気持ちを上向きにさせてくれる食事」を発見しましたので、別でブログを更新しようと思います!
では、またお会いしましょう!