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オフィス環境と創造力

オフィス環境と創造力

鈴木 啓一

フリーランスのライター、IT先端技術コンサルタント。モバイルやクラウドを駆使するスマートワーク研究をライフワークとしている。

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日経BPネットにとても興味深い記事を見つけたので取り上げてみたい。

日本企業のオフィスは「作業場」に過ぎない| nikkei BPnet 〈日経BPネット〉
http://www.nikkeibp.co.jp/article/tk/20111028/288817/?ST=office

日本企業のオフィスは「作業場」に過ぎない誤った「3つの通念」がオフィス改善を阻んでいる【前編】

この記事は同志社大学教授の三木光範先生へのインタビュー記事である。日本のオフィスはほとんどが画一的で社員の創造力を引き出したり、モチベーションを高めたりする工夫が乏しいと指摘している。集中力を高め、作業効率を追いかけるだけの従来の常識や通念で設計されたオフィスは、単なる「作業場」としてのオフィスであり、iPhoneを越えるような優れた創造的なアイデアで勝負していかねばならないこれからの日本企業は、従来の通念を超えて行かねばならないとの主張だ。

三木先生のご研究は、具体的には「知的照明システム」だ。白色からやや青色で集中力を高める照明だけではなく、色温度を下げてオレンジがかった暖色系のリラックスした環境でアイデア発想に向く照明との使い分けを提案し、数々の実験や実践をなさっている。

なるほど、「創造力」、「発想力」が重要な時代だ。日本人は従来、画一的で効率的、コストが安い、ばかり追い求めてきたが、もう時代は変わった。本当にいたるところで、発想の転換が求められている。今までの常識や通念を、本当に根底から見直していくべき時代だ。三木先生の主張は、それを気づかせてくれる。

エコの観点から照明を見直す動きはもちろんあるが、知的創造の観点からも考えてみるのも重要そうだ。それ以上に、何気なく常識にしていることにも目を向けてみたい。そんな思いを強く抱かせてくれるインタビュー記事だ。