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「認めたくないものだな 自らを腐女子とは」
腐女子という市場(マーケット)
「認めたくないものだな 自らを腐女子とは」
40代、仕事を持った腐女子。 某ジャンルにハマり09年夏に初めてコミケという場所に赴く。 さらに同人デビューを画策、悪戦苦闘の日々。
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「漫画やアニメは好きだけど、オタクってほどじゃない」
という人がよくいるが、
そういう人も、オタク回路は持っている。
その回路にどれだけメモリを割りふっているか?
思考するさいに、その回路が起動する割合が低いか高いか? の差があるだけだ。
同様に、
「BL(※)っぽいのは嫌いじゃないけど、腐女子ってほどじゃない」
という女子も多い。
実は私もそうだ(った)。
映画やテレビ、漫画や小説やアニメを見たり読んだりした時に、
腐女子回路が作動し、「萌え」てしまう時もあるが、
常にその回路がフル回転しているわけではない。
常に回路フル回転で、
「醤油とソース」「エッフェル塔と東京タワー」
「四国と九州」「鳩○と○沢」などなど、
どんな組み合わせでも、受け(女役=ネコ)攻め(男役=タチ)を
考えてしまうほどのプロの腐女子、「貴腐人」の皆様に比べたら、
私のようなものはっ、とてもとてもっ...ちょっとかじっただけの
新参者でございます! すいませんすいません...お許しください...
......と、いう感じである。
しかしながら、
非オタな人々にとって微妙な違いなど関係なく、
「萌え」文化に反応するオタク回路が多少なりともあれば、
まるごとオタクに分類されてしまうように、
非腐女子な人々から見れば、
どんなに弁明しようが、抗おうが、
私もやはり腐女子なのである。
BLの定番セリフに
「俺はゲイじゃない! たまたま好きになったのが男だっただけだ!」
というのがあるが、
それ風に言うと
「私は腐女子じゃない! たまたま今回、男同士に萌えちゃっただけなの!」
ということになるだろうか。
どんなに声高に叫ぼうとも、
「人はそれをゲイというのだ」と同様に「人はそれを腐女子と呼ぶのだ」。
※BL
ボーイズラブ=男性同士の恋愛関係を扱うもの。
「やおい」とほぼ同義だが「BL」と「やおい」ではニュアンスが違ってくる。
そのあたりはまた別の機会に考察したい。