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相手の立場で考えるについて考える

相手の立場で考えるについて考える

伊藤 崇

株式会社リヴァ 代表取締役。うつの方への社会復帰支援サービスを展開中。医療、福祉、産業と色々な業界の機関とつながりをつくり、一人でも多くの方が自分らしくハッピーな人生を歩めるような支援を目指している。

当ブログ「うつ病からの社会復帰 自分らしい人生を!」は、2015年4月6日から新しいURL「​http://blogs.itmedia.co.jp/liva/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。


こんにちは、リヴァの伊藤です。

先日、リカバリー全国フォーラムに参加してきました。
全国から多くの当事者、支援者などが精神疾病からのリカバリーについて話し合うイベントです。わたくしもリワーク・リライフ・リカバリーということでお話させていただきました。地方では、我々のようなことをやっているところがまだまだ本当に少ないのだと、参加された方々と話していて改めて実感しました。

頑張らねば!


■相手の立場で考えろとはよくいうけど

さて、今回は相手の立場で考えてみる ということについて考えてみました。

相手の立場で考えろ よく言われますよね。
でも、これがとても難しい。。
意識をしているつもりでもつい自分側の立場だけで話をしてしまうものです。

人間関係が原因でうつになられる方は多く、それは一方的なコミュニケーションで孤独になってしまったり、コミュニケーションから仕事がうまくいかなかったりすることも原因になってることも多いと思います。


■相手の立場を体験できるプログラム
弊社のプログラムの1つに、研修などで使われるものにビジネスゲーム(研修ゲーム)というのがあります。その中の一つにマネジャーゲームというのがあります、マネジャーやグループリーダー、スタッフを決めて、チームでミッションをこなすゲームです。普段会社では管理職の方にはスタッフ役をやってもらい、スタッフの方には管理職にまずはチャレンジしてもらっております。

わたくしも参加したことがあるのですが、自分がいかに相手のことを気遣えていなかったのか、痛感しました。
スタッフからみて上司にはどのようにコミュニケーションをしてほしいのか、普段とは逆の役割を演じることで、多くの気づきがありました。
マネジャーは通常スタッフよりも情報量が多く、全体を把握できているからこその指示でも、スタッフが思うように動かないのは、情報が不足していたり、目的が不明だったりということもあります。
人は無意識の情報なども踏まえて、指示をしてたりすることがあるんですね。

ゲームの中とはいえ、相手の立場に立つことでの気づきが沢山あり、そういった気づきができていれば、周りへのストレスを軽減できていたと思います。また相手側立場を考える(理解する)ことで、自分が受けるストレスも軽減できていたとも思います。


相手の立場にたって物事を考えるというのは、改めて言うまでもなく大切なことですよね。円滑な人間関係の構築が、うつ発症の低減につながりますし。

 


■相手の立場にたつとは

でも、相手の立場にたったつもりでも理解できない、納得できないこともありませんか?

わたくしも弊社スタッフのことで、相手の立場にたったつもりでもいまいち理解できない時がありました。
それがつい先日、以前もご紹介しましたNTTデータだいちさんのプログラムに参加してきたときに、相手の立場にたったつもりでいた自分が少々恥ずかしくなったというか、腑に落ちたんです。


東京の喧騒にいると、大自然は非日常となります。
自然の中にいると、癒され懐かしさも感じます。そんな環境で自己開示をしていくと普段は、自分の中にしまっておいたものが出てきたりするのです。お互いを自己開示していくプログラムでスタッフが今まで何度飲みにいっても決して今まで話さなかった過去を打ち明けてくれました。その時に理解できなかったものが、腑に落ちたというか、つながりました。

人は人には言えない過去や、無意識に閉じ込めてしまっている情報もあると思います。
その人の歴史や価値観までを共有することは限りなく不可能なわけですから、相手の立場で考えたつもりでも理解できない、納得できないこともある。


つまりそういうものだとして、受入れ対応をしていく。そんな対応も時に必要なんだと感じました。


相手の立場に立つとは、相手を受入れることでもある。

 

最後までお読み頂きありがとうございます。
次回も宜しくお願い致します。