誠ブログは2015年4月6日に「オルタナティブ・ブログ」になりました。
各ブロガーの新規エントリーは「オルタナティブ・ブログ」でご覧ください。
フリーランスの苦難|時間の使い方
»2012年12月21日
Enjoy Life! 楽しく働いて、楽しく生きよう
フリーランスの苦難|時間の使い方
ナレッジ・リンクス株式会社 代表、兼"走る”フリーライター。スポーツ・IT・ビジネス分野を中心に執筆や編集を手がける。2児の子持ちにて、育児奮闘中!
当ブログ「Enjoy Life! 楽しく働いて、楽しく生きよう」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/m.mikawa/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
前回、私が独立して感じる"自由"の中で「仕事の選択」についてご紹介させて頂きました。今回はもう1つ感じている「時間の使い方」についてご紹介したいと思います。
■年中無休のフリーランス
会社員なら、多くは「勤務時間」というものが決まっています。毎朝決まった時間に出社して、決まった時間(+残業)に帰る。たまに半休を取ったり、直行・直帰したりすることもありますが、基本的には毎日同じサイクルで動いていきます。
では、フリーランスはどうなのか??
実態として、多くの方は「年中無休」状態で働いているようです。休みという概念がなくて、時間が空いたら出かける...といったような生活をしている方が多い。総合すると、会社員の頃より長い時間働いているという方が多いのではないでしょうか。
少し、私のワーク・ライフスタイルをご紹介します。
私も、基本的には年中無休。ただマラソン等のレースで不在の場合もあるので、そんなときは休みます。休みはホームページに休業予定を掲載して、且つ、FacebookページとTwitterでも発信しています。
しかし、何も毎日のように終日仕事をしているわけではありません。
集中力が切れたら走ったり、スポーツジムに行ったり。気分が乗らないときは、朝の時点で「今日はオフ!」と決めて遊びに出ることもあり。レースがあるときは、何泊か掛けて遠征することだってあります。
このスタイルを実現できているのは、スマートフォンやタブレットなど環境整備のお陰なのですが、その辺はまた別の機会に触れたいと思います。(話題が違っちゃうので、ゴメンなさい)
■時間は制限されない。それなのに...
最初にも書いた通り、この通り私は時間の面で"自由"を得られています。少なくとも、自分では自由に生きさせてもらえていると感じているんです。
とはいえ自分のスタイルを良しとしたり、他の方々にお勧めするわけではありません。人それぞれ考えや思い、好みがあって当然。しかし「自分の求めるスタイル」の実現には、共通して意識すべき事がある。
それが、
時間の使い方
です。
独立すると、自分の時間を制限するものはありません。もちろん結婚していれば家族との兼ね合いで多少の制限はある(私もたまに、子ども達を保育園へ送迎しています)かもしれませんが、それは微々たるものでしょう。
つまり、時間をどう使おうが自分の自由!
なのになぜか...なぜか、こんな人がたくさんいます。
- 常に時間に追われてしまう
- 「時間がない」といつも愚痴る人
- 時間は余っているはずなのに、仕事に使えていない人
これは恐らく、時間の"使い方"が上手くできていないんだと思います。
例えば朝起きて、コーヒーを飲みながら新聞を読む。気になるニュースがあってインターネットで調べていたら...いつの間にかお昼。パソコン画面には、いつの間にかFacebook画面が。
または徹夜仕事が続いていて、いつの間にか業務効率が低下。それに気付かず栄養ドリンクを片手に仕事を処理し、なんとか終えて倒れるように就寝。起きたら半日過ぎていた。
前者は仕事場の環境などにもよりますが、そこはまた別の機会に。息抜きは必要ですが、仕事しないと生活できないですからね。
時間は自分でコントロールする
もちろん納期のある仕事は、締切りを守らなければいけません。締切りが近づいて仕事が処理できていなければ、そりゃあ徹夜する必要も出るでしょう。
ではそもそも、なぜそうなってしまったのか?
考えられるのは、以下のような原因です。
- そもそも、最初から無理な納期で仕事を引き受けてしまった
- 納期リギリまで、仕事を放っておいてしまった
- 最初余裕だったはずが、別の仕事を受けて全体的な余裕がなくなった
「仕事を放っておく」なんて、夏休みの宿題を後回しにする小・中学生みたいですね。
仕事の進捗・スケジュール管理は、非常に大切です。
私の場合はスケジュールをGoogleカレンダーで、進行中の仕事はExcelで作った管理表。さらにToDoをデータではき出し、デスクトップに貼っています。
時間の感覚は、ある程度仕事の経験を積まないと分からないかもしれません。私だって最初の頃は徹夜してしまって、毎回反省&改善の繰り返しでした。しかしここで反省&改善ができないと、いつまでも抜け出せないと思います。
ここでのポイントは、「どんな仕事に、どのくらいの時間が掛かるのか」という点。
過去の仕事に記録を付けておいても良いし、感覚として身につけていくのも良いと思います。でも仕事に対する時間感覚は、上手く時間を使うのにとても大切ではないでしょうか。
また予測を立てて、余裕を持っておくことも重要だと思います。例えば7日で終えられると思う仕事なら、10日後を納期にできるよう交渉・調整するなど。
仕事に限らずプライベートでも、突発的な事態(風邪引いたり)というのは起きるものです。予測の中で「何かあっても大丈夫」な納期設定を行うことは、自分にとっても相手にとっても必要だと思います。
ギリギリな中で行う仕事っていうのは、気付かないうちにクオリティも下がってしまいますから...。
プライベートの時間が割けないと嘆く人は、恐らくこの時間管理で、プライベートを考慮していないからでは?と感じます。
友達との約束など、プライベートの予定も仕事と同じく、スケジュールに入れてしまえば良い。
もちろん、辛い時期は仕事を優先せざるを得ないのは分かります。しかし最初からプライベートを考慮していなければ、空き時間はどんどん仕事で埋まっていくだけです。
時間に支配されるのではなく、時間をコントロールすること。そうでないと、せっかく独立しても非常に窮屈な思いをしてしまいます。
時間の使い方を上手くしていかないと、いろいろな弊害が生まれるかもしれません。
- 精神&肉体的に参ってしまう
- 納期守れない、クオリティが下がるなど、信用を失う
- "自分の仕事"枠の中でしか、情報や人付き合いが得られなくなる
仕事だけに没頭したいという人もいると思いますが、それでもその仕事をより良くするには、時間の使い方ってとても大切なのではないでしょうか。
個人的には、仕事以外から得られるものも大きいと思います。
<まとめポイント>
- 仕事に集中できる環境を作る
- プライベートも含め、メリハリを持つ
- 経験から反省&改善を重ね、仕事に対する時間感覚を身につける
- "何か"を予測して、納期管理は余裕を持っておく
- 時間に縛られないために、時間を管理する
と、前回に引き続き、これはあくまで私が感じている"自由"の一部について、少し考察しただけです。
一番伝えたいのは、
「独立するって、そんなに簡単じゃないよ!」
ってことです。
独立することそのものは、紙を出すだけ。至って簡単です。しかし独立して仕事・生活していくということは、そう甘い世界ではありません。
確かにそのためのツールやノウハウは、世の中に溢れています。インターネット環境の整備など、環境面でも土台はできているのが事実。私も便利だなって感じています。
しかしそれでも、誰にでも勧められる働き方とは言いません。苦難やリスクを加味した上で、それでも「独立したい!」と強く思える方。そういう方でないと、厳しい世界なのではないかと思うわけです。逆にそういう人なら、私もトコトン応援したいと思えます。
とはいえ、私自身は今の働き方を素晴らしいと感じているんですけどね。