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不満の理由を、周囲に押しつけるのはやめよう
»2012年12月27日
Enjoy Life! 楽しく働いて、楽しく生きよう
不満の理由を、周囲に押しつけるのはやめよう
ナレッジ・リンクス株式会社 代表、兼"走る”フリーライター。スポーツ・IT・ビジネス分野を中心に執筆や編集を手がける。2児の子持ちにて、育児奮闘中!
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今日が仕事納めという会社は多いのではないでしょうか。私も会社員の頃は、確か毎年12/28からが年末年始休暇でした。
忘年会などの場が増えるので、この時期は会社への不満・不安を口にする人が多いようです。"無礼講"なんて言うか分かりませんが、お酒を飲むとつい普段はしまっておいた思いが出てしまうもの。しかしそんな不満・不安は、やがて大きなストレスとなっていくでしょう。
ストレスを溜めても全く良いことなどないので、発散することを悪いとは言いません。しかしそういうストレスを溜める前に、良く考えてほしいことがります。それは、
「その環境を選んだのは、自分自身である」
ということです。
例えば、こんな不満をお持ちの方はいないでしょうか?
- 上司がいるから、いつも早く帰れない
- なんとなく、有給休暇なんて取れる雰囲気ではない
ではここで、ちょっと考えてみて下さい。
「帰らないで残業しているのは、誰ですか?」
「有給休暇を取らずにいるのは、誰ですか?」
答えは、どちらも"自分自身"でしょう。
そんな簡単なことではない・・・なんて怒られそうですが、私はそんなに不満なら早く帰ってしまえば良いし、休んでしまえば良いと思っています。無駄な気を遣い、周囲に理由を作って不満を抱いているなんてナンセンスだからです。
私が会社員時代、社内で部署異動になったときのこと。
以前から私は社内でも帰るのが早いし、「これでもか!」というくらい有給休暇も消化していました。その頃は部署そのものが帰宅・休暇に寛容ということもあったので、それが"普通"だったんです。
しかし異動してみると・・・
異動先は、社内でも忙しいことで知られる部署。会議が深夜(終電、ときには朝)まで繰り広げられ、定時を過ぎても席を立つ人などいません。
異動してすぐは私も覚えることばかりだったので、その波にのまれていました。まさに先に挙げたような「帰れない・休めない」雰囲気で、少しずつストレスすら感じるようになったんですね。
ですから私は、周囲など関係なく思い切って定時で帰ってみました。もちろん、やるべき事はこなして・・・の話です。
すると、周囲からは反感を受けたと思うでしょうか?
実際には、そんなこと全くありません。むしろ、いつも遅くまで残業していた先輩が「俺も、たまには早く帰ろうかな」と言い出したり、少なくとも周囲から悪い目で見られることなんてなかったんです。
もちろん、これも「環境が良かったのだ」と言われればそこまで。でも結局のところ、ストレスを抱えながら過ごすか否かを決めるのは自分自身でしかありません。
今どんな環境であっても、その環境を選び、その中での行動を決めているのは自分。どうしても周囲が悪いと思えてしまうのは分りますが、それでは何も変わりませんよね。自分の"今"そして"未来"に責任を持てるのは、自分だけなのだと思います。
極端に言えば、そんなに不満ばかりなら辞めれば良いじゃないですか。それでも居続けるのは、転職先が見つかるか不安だから?それとも、やりたいことが分らないからでしょうか。いずれにしても、それこそ責任は自分にあります。だって、「不満があるのに、その場にいる」ことを選んでいるわけですから。
会社というものは人の集合体ですから、そりゃあ不満だって出ます。しかしだからこそ、個人が様々な局面で「選択する」権利を持っています。就職活動だって、なんだか企業に選ばれるために活動しているかのように錯覚しがちですが、自分たちだって選ぶ権利があるんですよね。
もちろん個々人で色んな背景がありますから、そう簡単にいかないということも分かります。でも周囲に理由を押しつけてストレスばかり溜めていたら、人生つまらなくなってしまいます。
ストレスに耐えるだけのパワーがあるのなら、いっそ行動してみたらどうでしょう。それで反感を受ければ、結局はまた不満を持ってしまうかもしれません。でも、どうせ今のままで不満を抱えるなら、その方がマシだと思うんです。少なくとも、その行動に対して周囲がどんな反応を見せるのかを確認できるので、得るものはあるはずです。
以前、誠Biz.IDでの連載「Re;Work!」で、「時間を安売りするサラリーマンたち」という記事を書かせて頂きました。多くの反響を頂きましたが、ここでも私は「いくら上司が残っていても、自分のやるべき事が終わったのなら帰ればいい。」と言っています。
自分の時間を会社に"売って"仕事をしているという考えがあり、だからこそやるべき事をこなした上で残業などする必要はないと思っているんです。
どんなことでも、自分に責任があると考えれば「仕方ない」と感じられます。なぜなら、もし怒りや不満を抱いたとしても、ぶつける先がないからです。
しかし周囲に理由を見出してしまうと、「あいつのせいで」「あの人が悪いから」と大きな不満に変貌する。これは恐らく、"周囲"というものが自分の手の届かないところにあるからでしょう。矛先が外にあり、しかしそれにも関わらず実際には直接ぶつけることができない。だから、どんどんストレスが膨らんでいってしまいます。
ということは、責任が自分にあるものとして受け止められれば、少なくとも不満は減っていくのではないでしょうか。1つ1つ自分が決断しているという実感を持ちながら取り組むこと、大きな変化を生み出せるのだと思います。
自分の人生ですから、自分で創り上げていきたいですね。