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フリーランスの価値はフリーランスが作っている
»2013年3月18日
Enjoy Life! 楽しく働いて、楽しく生きよう
フリーランスの価値はフリーランスが作っている
ナレッジ・リンクス株式会社 代表、兼"走る”フリーライター。スポーツ・IT・ビジネス分野を中心に執筆や編集を手がける。2児の子持ちにて、育児奮闘中!
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クラウドソーシングサービスが急速な勢いで成長しており、フリーランスで仕事をする人が増えたことを感じます。私は"働く"ということにもっと自由があって良いと思っているので、こうした働き方へチャレンジする方々は大歓迎です。
ただ残念ながら、この"自由"をはき違えている人も同時に増えているような気がしています。どういうことかというと、乱暴な言い方をすれば「フリーランスなんだから何をやっても自由」と考えているような方が多いように思うのです。
もちろんどんな仕事をしても、いつ働いても、ノマドのようにどこで働いても自由です。しかし例えば、こんな様子がフリーランスを中心に見受けられるようになってきたと感じます。
- 言葉遣いが悪い(初対面でもタメ口)
- メールの書き方が適当
- 時間にルーズ
- あまりに服装がラフ過ぎる
あるいはいわゆるノマドワーカーが、何時間もコーヒー1杯で席に座り続ける。電車で仕事の電話を始めたり、携帯でメールを打ちながら歩いて人にぶつかったり。あまりに自分中心な働き方をする人が増えているような気がしてならないのですが、みなさんはいかがでしょう。
仕事というものは、相手があってこそのものです。あまり"常識"という言葉は使いたくないのですが、社会人として持つべき最低限のマナーなどさえ欠落したフリーランスワーカーが増えていないでしょうか。社会人としてお互いに気持ち良く関係作りができればこそ、ビジネスは成り立つものではないかと思うのです。
「すいません、学校卒業してすぐ独立したもので。」
中には、こんな言い訳をする人もいます。正直、そんなことこちらには関係ありません。
ビジネスの場でコミュニケーションを取るのであれば、これまでどんな経歴を歩んだのであれ必要なものは身につけておく。それが出来ないのなら、独立なんてしない方が良い。フリーランスとして働くためのハードルは、間違いなく下がりました。しかしそれ故に、甘えを持ったままどの土俵に立とうという方が増えている気がしてなりません。
こうしたことは、"フリーランス"そのもののイメージを下げることにも繋がります。例えば初めて付き合ったフリーランスワーカーから、失礼な対応を受けたらどうでしょう。
「フリーランスは、やっぱりこういうものか」
と感じ、以降フリーランスへ仕事を頼もうとは思わないでしょう。
1人の言動が、フリーランス全体の価値を下げる可能性がある。大げさではなく、実際に私も多くの方と仕事でお付き合いさせて頂く中で、身にしみて感じていることです。
そもそも初対面や目上の人に敬語を使ったり、約束の時間を守るといったようなことは、ビジネスに限ったことではありません。自分の働き方を好きで、自由に働くということは良いことだと思います。しかしその前に、ビジネスマンとして守られるべき土台というものがあるのではないでしょうか。
これからは、間違いなくビジネスでも"個人の力"が重要となってくるでしょう。しかしそれは、ただ知識やスキルだけを持てば良いということではありません。社会人としてコミュニケーションを取り、信頼を得ていくためには、やはりこれまでの社会で培われてきたマナーといったものが大切なのだと思います。
フリーランスが、自ら自分たちの価値を上げていくこと。せっかく働き方に"自由"が生まれ始めているのですから、その自由により大きな可能性を創り上げて行けたらと思います。