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「HBSミーツ東北」第三日目:陸前高田「長洞元気村」で元気をもらい、大船渡で高校生と交流する(5)

「HBSミーツ東北」第三日目:陸前高田「長洞元気村」で元気をもらい、大船渡で高校生と交流する(5)

山崎 繭加

ハーバード・ビジネス・スクール日本リサーチ・センターのシニア・リサーチ・アソシエイト。主に日本企業やビジネスリーダーに関するケース作成を行っています。

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その後、HBSの学生は6つにわかれ、高校生とのグループディスカッションを始める。英語が得意な子は、目をきらきらさせながら話をし、ほとんどできない子はコスプレをしたり、大きな身振りをしたり、全身でコミュニケーションしている。どっかの部屋からは、大歓声があがり、それに続いて歌声が聞こえてきた。どうやら歌でコミュニケーションをはかっているらしい。

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そして、グループごとに順繰りに、茶道部の学生さんたちがお茶をもてなしてくれる部屋、書道部の学生さんたちが書道を教えてくれる部屋へ行き、初めてのお茶と書道を楽しんだ。先ほどついたお餅はお汁粉となって、野球部員の子たちによって運ばれてくる。このあたりの、大船渡高校の企画力、ほんと、大したもんでした。

途中、今回の企画の支援をしてくださっている大船渡市役所から、戸田市長にお越しいただき、完璧な英語でご挨拶をくださった。戸田市長は1980年代に当時勤めていた清水建設からの派遣でハーバード大学のデザインスクールに留学していたご経験があるとのこと。


はっと気付いたら18時近くになっていて、しかも新幹線の時間があるため、もう帰らないといけない!あわてて全員最初の講堂に戻す。いつもの感謝状・ギフト贈呈、竹内先生と高校の先生たちによるなぜかの演歌「北国の春」熱唱、100名を超える集合写真撮影。新幹線に遅れるー、とばたばたばたっと走ってバスに乗り込む。

外はもう真っ暗だったけど、バスの窓ごしで、、後ろ髪をひかれまくりながら、高校生たちとさよならした。バスに乗ってもまだ興奮は続いていて、学生が高校生とのエピソードを披露したり、しゃべりっぱなしのバス道中。

結局間に合わないどころか20分近く前に新幹線の駅についてしまった。「なら、まだ10分はいれたじゃん!高校生と写真もとれたのに!」と一同ぶーぶー。9時に仙台に戻る。(エネルギーの余る学生はその後9時30分集合でカラオケに行ったそうだ。)


いったい今日という日はなんだったんだろう。柴田さん、山村さん、三井さん、長洞元気村のみなさま、大船渡高校のみなさま、戸田市長、市役所のみなさま、ご挨拶すらできなかったけど高校で通訳などのボランティアを手伝ってくださったみなさま...今日(ちなみにまだ1月13日)の一日を創るためにご尽力いただいた人は100名を超える。

そこにHBSの30名が加わったことでできた時空。人間のよいところがあわさると、こんなにも美しく密度の濃い時間が生まれるんだ、ということの連続だった。これを奇跡、と呼ぶのかな。

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(長洞元気村「迎賓館」のパオ。東京のアフガニスタン料理屋さんからの寄付で
アフガンから空輸されたものとか)