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子供は大人と同じか?

子供は大人と同じか?

マイク 丹治

セールスジャパンという、中小企業・ベンチャー企業向けの営業代行・販路開拓の会社で会長を務める傍ら、いくつかの会社の顧問に就任しており、更に政策シンクタンク・構想日本で政策提言を行っています。

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先週は、嫁の両親が初めて来日したので、湯布院へお連れしていた。もちろん御三家などには泊れないが、友人の推薦に従って予約した宿では、とても素晴らしいおもてなしを受け、両親ともにとても感動して、喜んで帰国の途に就いた。

よく考えてみれば、九州を観光で旅するのは高校の修学旅行以来だが、大分のアフリカンサファリや、阿蘇の中岳、草千里など、見どころは満載、更に玄界灘の魚や豊後牛など食文化も豊かで、本当に日本は見るべきところが沢山あると改めて実感した。

ところで、いつも疑問に思うことがある。飛行機で、必ず小さな子ども連れは優先搭乗になる。この登場の順番はもちろん良いのだが、そもそも何故小さな子供を飛行機に乗せることに航空会社は積極的なのか?

大体、小さい子供であれば、航空券も購入しない。加えて、多少長いフライトになると、泣いたりして周りに迷惑がかかる。その上、最近はバカな親が多いので気づかないようだが、気圧の関係で耳が痛いなど、子供にとって決して良い環境ではない

もちろんどうしても飛行機に乗らざるを得ないケースがあることは理解できるが、出来るだけこれを否定するような方策は取れないのか?或いは小さな子供がいる場合には特別の席を用意して、周りに迷惑がかからないようにするなどは、考えられないのか?料金をどうするかは航空会社の自由だが、場合によっては特別の高い料金を取っても良いのではないか?

どうも、親が楽しい旅行をしたいので、あまり子供自身のことや周りを考えずに乗せているような気がしてならない。このことは、飛行機に限らず、例えばコンサートなどでも、日本では特に聴衆の年齢制限を設けないなど、ちょっと常識を疑うところがある。

常識を疑うと言えば、ようやく原発の汚染水の問題が、多少はマスコミなどの議論の対象になってきているようだ。だが、理解できないのは、何故未だに基本的な疑問を誰も抱かないのか、という点だ。問題なのは、汚染水などの個別の現象ではなく、そもそも福島の原発が今どういう状況にあるかの解明だ

これは、事故が起こって最初に行動を起こすべき対象であり、その責任者は東電ではなく国であることは自明の理だ。私はこのことをずっと指摘し続けているが、こんな基本的なことを誰も気づかず2年半が経過していること自体が、政府関係者、マスコミ、そしてわが国の知性を代表する論客の皆さんの常識を疑う

閑話休題。子供のことに戻るが、ましてや、深夜に親が居酒屋で一杯やって、更にカラオケを歌うところに、小さな子供を連れてきている親を見ると、さすがに一喝したくなる。子供に、いろいろな経験をさせることは重要だし、良いものを見せたいと思う気持ちも分かるが、それと子供を大人と不必要に同様に扱う、或いは親の都合にすべて従わせるのとは違うのではないか?

明治維新後に日本に来た海外の人々が、日本において子供が社会の中で、とても大事に育てられていることに感銘を受けたという話を聞いた。子供達には、素晴らしい未来が開けている。そして、その可能性を最大限に伸ばすのが、我々大人の責務だと思う。とすれば、ただ単に大人の都合で連れまわすのではなく、子供たちの立場になってもっと大事に対応する必要があるのではないか?