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時間短縮による会議効率化の副作用 その1

時間短縮による会議効率化の副作用 その1

宮井 弘之

79年生まれ。大手広告会社コンサルティング局所属。近年は、共創力を組織に根付かせるための各種ビジネスソリューションの事業化を推進。著書に『だから最強チームはキャンプを使う』(共著 インプレス社)がある。会議に関する専門資格、会議エキスパート認定試験を主宰。

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前回のエントリーの続きです。

会議の効率化を時間短縮と定義し、実行した結果生まれる副作用の例を示します。
広告会社まわりの例で恐縮ですが、

自分たちの会社のパンフレットの制作を、外部の制作会社に依頼することになったとします。あなたが社内パンフレット制作チームのメンバーのひとりだとして、これをどのように依頼するでしょうか?通常は、チームで基本情報や企業の特色、考え方などをまとめて文書にし、さまざまな資料なども加えながら、制作者に向けて説明会を行うことが多いかと思います。ここで説明会は単なる情報共有だと捉えて、なるべく時間を短くし、たとえば30分で終わらせて、あとは資料をみてもらう形にしたとしましょう。

依頼を受けた制作者は、それらを咀嚼し、必要に応じてチームメンバーに取材したりしながら、デザインやコンテンツ、原稿などを考えます。

これは外部の会社さんとの会議でよくありがちなパターンです。仕事の現場では似たようなことがたくさんあるのではないでしょうか。実は会社外の人生の中でもたとえば家を立てるとか、結婚式の準備をするとか、人生の大きなイベントでは上記と似たような形でなにかを相手に伝えて、つくってもらう作業はちょこちょこあります。このような情報共有を時間短縮によって効率化するとどうなるのでしょうか。次回以降で検討を続けます。