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PDCAの盲点

»2010年11月 4日
mushatter武士道ブログ

PDCAの盲点

武者 慶佑

1982年生まれ 宮城県仙台市出身 株式会社シェアコト / サブカルプランナー 一般企業のプロモーションとアニメを掛け合わせた企画を専門で作っています。 過去実施クライアント様 ドコモ様、ローソン様、マイクロソフト様、GMOインターネット様、など大手企業様の企画を中心に企画を実施。 アニメ活用マーケティングを数字とフレームワーク理解するNED(TEDのパクリ)なども実施。

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仕事より作業で使う?


PDCAという言葉があります。


一見すると論理的なサイクルに見える言葉で、
これに基づいて仕事をすれば良いかのように感じます。

しかし、最近私はこの言葉の罪深さを危惧しています。

誤解を恐れずに言うのであれば、PDCAは仕事に使えるというより、
「作業」において使えるものだと思うのです。

まず、仕事と作業の違いを定義する必要がありますね。

仕事とは考えてやるもの。
作業とはほぼ無意識的に回す事ができるもの。

と定義しておきます。
参照:日経ビジネスオンライン「"作業"と"仕事"の違いは何だと思いますか? 」09/6/30

さて、なぜ仕事にPDCAを使ってはいけないのか、
それはP(Plan=計画)に落とし穴があるからです。

往々にしてありがちなのですが、私たちはPlanするとき、
「○○したいからプラン立てよう」と始めてしまいがち
ではないでしょうか?

つまり、Planの時点でDOが決まっているわけです。

本来、プラン(計画)とは事実情報を収集し、
分析し、施策の方向性を導き出す問題発見の過程を経て
あるにも関わらず...

その過程を飛ばしてプラン部分から入ってしまい、
仕事をしてしまうことが非常に多いのです。

この様な、思い込み先行のものの考え方は
「仕事」をする上では危機的な状態です。

ならば既にやること(DO)が決まっている「作業」において、
PDCAを語った方が良いと思うわけです。


PDCAをも一歩深めるために

そして、作業においてPDCAをサイクルさせるうえで、
もう一つ重要なことがあります。

それは、PDCAは期間やスケジュールと共に語られるべきもの
だということです。

サイクルという以上、多くの回数を定期的に継続的に
回す必要があります。一回転ではダメです。


以上、PDCAは安易に言葉としてだけ語られると、
それ自体が作業化してしまっているという皮肉について
書かせていただきました。