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本番で緊張するなんて原理的にありえない?
理系博士研究者の一人が考えるビジネスマインドと実践例
本番で緊張するなんて原理的にありえない?
ポスドク&非常勤講師生活を経て、私立大学の教育・研究職に従事する一方でポスドク時代に不動産投資を開始。職場の行き帰りの生活だけでは極めて危ういことを知るに至り、現在は会社・社会・国に過度に依存しない生き方を少しずつ実践中。
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NHK紅白を見ていて、やはり本番で生放送というのは緊張するんだろうなと感じております。
今回はオーケストラでの話題です。現在、アマチュアのオーケストラに参加しておりまして、これまでに演奏する側として50回以上舞台に上がっております。今年も4回のライブ演奏を行いました。また、最近、お客さんとしてクラシック音楽のライブを楽しむ際のマナーについて書かせていただきました。
以前に、夏の舞台衣装の話題で一度だけオーケストラについて書いたことがありますが、今回の内容はオーケストラのメンバーとの会話の中でよく話題になることです。
それは「本番で緊張するか!?」という話題です。個人的には緊張しないタイプなのですが、緊張するという方が非常に多く、いつも不思議に思っています。といいますのも、プロならいざ知らず、アマチュアの場合には本番を迎えるまでに相当数の練習を行っておりまして、緊張する要素は少ないと考えているからです。
練習の中で、曲の最初から最後まで途中で止まらずに通すことは、最初の練習と本番直前くらいです。それ以外はアマチュアとはいえ、ライブでお聞かせできるためのクオリティーを作るべく止まりながら練習するのです。しかも、一人で演奏するのではなく、時にはソロの部分があるとはいえ、多くのメンバーと共に演奏するわけです。更に本番では練習と同じことするのみで、本番で「何が起こるかわからない」というような不確定な要素は殆どありません。
むしろ、最も緊張するのは最初の練習です。曲が自分のイメージ通りにしっくりくるのかも気になりますし、イメージ通りではなく手探りになることもあります。徐々に曲ができあがり自分のイメージ通りになり本番を迎えると、心地よい緊張感はあるでしょうが、緊張するというほどではなくなるはずです。しかも、曲の途中で止まったりしないので、聴衆だけでなく、演奏する側も曲自身を最も楽しめるのが本番です。
一方、スポーツの試合などはそうは行きません。練習をしても、実際の試合では何が起こるか分からないという恐怖があります。例えば野球ならピッチャーの投げた球が変なところに来るかもしれません。守備ではツーレツな打球や変則的なプレーがあるかもしれません。
プロ野球なら年に1度起こるかどうかわからないプレーにも備えて練習しますが、それでも対応しきれないことがしばしば起こります。そう考えると、同じことをやればいいというのは随分と楽だなと相対的に思えてくるはずです。
緊張については、無論、オーケストラに限った話ではなく、例えば、プレゼンをする時も緊張があるかもしれませんが、話す方は自分のペースで話せるものの、聞く方はそうはいかないので、話すことより聞く方がずっと大変だと思っております。
ということで、本番で緊張する方は、本番前の練習で十分に緊張しておけばよろしいかと思っております。最初の練習で最も緊張し、それ以降は徐々に緊張が薄れ、本番は全く緊張せず、存分に本番を楽しみたいところですね。
最後に、この大晦日、TBSの番組の生放送で、清原選手が阿波野投手から見事ホームランを達成した姿には、ただただ感動するばかりです。大舞台に強いというのは、きっと緊張をエネルギーに変えているのではと思えるほどですね。
(以下、最近のAll About NewsDig・永松和洋のブログの
Yahoo!ネタりか、ライブドアニュース等への転載分です)
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