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プログラマはとりあえず業務システムをやっておけ

プログラマはとりあえず業務システムをやっておけ

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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まあー、基本的に業務システムの受託開発をやっている我が社ではありますが、人の集まらないこと集まらないこと。

私のこのおかしなブログのために、敢えて来てくれる人はかなり弊社に惚れ込んで来てくれるので、打率は悪くないのですが、それでも打席数が圧倒的に少ないです。

5年ほど前は、ひとたび募集を出すと80人とかの応募があったものです。ホント、このブログのせいだとしたら、もう止めた方がいいんじゃないかと思ったりします。

でも、どうも他の社長さんと飲んでいても受託開発をやっているところの多くがそのような傾向があると言ってますし、また人材派遣の会社に聞いても「みなさんソーシャル系のお仕事を希望されていまして...」と言われてしまいますので、ブログの影響だけでもないようですね。

ちなみに、うちは昔から人材派遣なんて使う気はサラサラ無いんですが、向こうから断られるとは思ってもみませんでした。

それくらい今、深刻だということです。

一方で仕事量的にはどうなのか?受託開発がオワコンだから市場全体が縮小しているのではないのか?という疑問もあるでしょう。

ところが、今のところ仕事量はまったく減ってはないです。

世間ではアベノミクスで景気がよくなった、安倍ちゃんサイコーとか言われてますが、弊社的にはもう民主党時代2012年の春頃から営業は全然やってないですが、仕事がなくて困ったことがありません。むしろ溢れすぎでお客様にご迷惑をおかけしてしまっています。

じゃあ、きっと社員を狂ったようにこき使っているブラック企業なんだ?と思われるかも知れませんが、残業代は青天井で出してるわ、暇なときは余裕でみな15時に帰るわ、有給は取るわで、うちがブラックだったら他の開発会社はRGB的に言うと(-30,-35,-32)とかのマイナス表記ですよ。


仕事があるのに、やる人がいない。

これはゆゆしき事態です。創業以来の珍現象です。

、、、で、ですね。

私、普段物静かな語り口ではあるのですが、一つフォントを大にして申し上げたいことがあります。

若きプログラマーよ!ソーシャルとかやってる場合じゃない!

と。

いや、うちもソーシャルメディアと連動したキャンペーンアプリとかやってますよ。一昨年くらいはソーシャルゲームもやりました。大きな声では言えないですが、お金はいいです。

ですけど、そればっかりやっててこの先どうなるのか!っていう...。


ソーシャルゲームとか作って、一攫千金を目指すのが楽しいのは分かりますが、結局それって遊びじゃないですか?

言ってみれば、遊園地やら映画館やらフットサル場やらパチンコ屋作ってるようなものです。

いや、一定数は絶対必要ですよ。人間、遊びは必要です。でも、みんなでそんなものばっかり作っててどうなるのでしょう。


今、ソーシャルだなんだと言って盛り上がっていますが、問題が二つあります。

  • そのノウハウ、10年後に価値あるの?
  • 今やれる最先端の領域で、今やるべきことを決めてない?

まず「そのノウハウ、10年後に価値あるの?」って話です。いや、プログラマ人生永遠にソーシャルに捧げるって言うのならいいですよ。

でもみんながみんな食べていくだけの仕事がそのソーシャルだなんだの延長線上にあるとは思えません。

一昔前のFlashアプリとか、iモードアプリ開発とかもそうですが、プラットフォームはどんどん変遷していって、完全には無駄にならないにしても、その大半はつぶしが効かないじゃないですか。そんなのものを20代で突き詰めていて大丈夫なのかと、おじさん心配になります。

あと、「今やれる最先端の領域で、今やるべきことを決めてない?」はちょっと分かりにくいと思いますが、今いろいろと新しいゲームが「かつ消えかつむすびて」してますが、結局それって、最新の技術で最新のアイディアを組み合わせて、踏み込める最前線のところまで行って戦ってますよね。

ライバル会社がこれやった。そうか、こうすればこれできるのか!ちくしょう、うちはそれにさらにもう一つ加えて、これを...!

みたいな。

これは直感ですが、そんな技術って、まず意味ないです。やりすぎです。何度も言いますが、一定数やる人がいてもいいですが、みんながみんな最前線でやってどうする。典型的な日本人か、君たち?と思います。


それで業務系システムの開発を、日本人の若いプログラマがやらないなら、我々はしょうがないからベトナム人に任せますよ。悪いおじさんはルートを確保しました。これは脅しではありません。やさしい警告です。

で、そうすると、やはりRDB設計のコツとか、売掛から請求・入金処理のコツとか、勤務時間集計のコツとか、全銀テレ為替文字とか、弥生会計連動とか、データ移行安請け合いしたら死亡したとか、そういうノウハウや経験が日本人プログラマに残らないじゃないですか。全銀テレ為替とかは残らなくていいですけど。

で、10年後20年後、日本が徐々に国際競争力を失って、ソーシャルゲームで遊んでる場合じゃねぇってなったとき、日本人プログラマ達には何が残るんですか?

AppleStoreやGooglePlayにゲーム載せるためのノウハウですか?資力を失い仕事もない日本人同士が暇つぶしできる場を提供しますか?パズルを解くと、中国・韓国・北朝鮮に攻撃を与えられる戦争ゲームを作りますか?


とりあえず、いいから、ここは一つ騙されたと思って、何人かのプログラマは業務システムの開発に戻っておいで。。

うちじゃなくてもいい。受託屋さんはきっとソーシャル開発もやってるよ。