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会社は年配者がつくるべきか?-ひろゆき氏の発言を真剣に検討してみる
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
会社は年配者がつくるべきか?-ひろゆき氏の発言を真剣に検討してみる
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
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2010年の春頃だったと思いますが、元2ちゃんねるの管理人西村博之氏(以下、ひろゆき氏)が勝間和代女史との対談の中で、
「会社は若者が作らなければいけないのか?年配者の方がキャリアも豊富だしカネもあるのだから、年配者が作ればいいじゃないか」
と発言していました。
これは、勝間氏が
「最近の若者は元気がない。日本には若者が起業しやすいような土壌が存在しない。どうしたら...?」
みたいな方向で議論を進めようとしたのに対して、ひろゆき氏が「いや、そんなおかしな前提の議論はできない」ということで、まずちゃぶ台をひっくり返す一撃を与えただけだったのかも知れません。
寝起きで機嫌が悪かったということですし、彼の真意はわかりません(笑)
ただ、彼のこの手の攻撃的な発言は、いつも鋭いところを突いて来まして、こうして半年以上経った今も、私の心の中に刺さったままなわけです。
そして、長い時間をかけ、あれこれ考えた結果、やはり会社は若者こそが作るべきだと思いました。たぶん若くして起業した人間にしか、なかなかこう言えないと思うので、言っておきます。
これは、別に今の若い人たちにプレッシャーを与えたい訳ではなく、「高い木の上になる柿を取るのは誰が有利か?」と言えば「サルどん」であり、「壺に入ったスープを飲むのは誰が有利か?」と言えば「ツルさん」というだけの話です。
まず、おじさん有利論は、
- ノウハウ、人脈、カネがある(可能性がある)
くらいですが、これだけでは起業という大仕事をやり遂げるには弱いです。
一方、若者有利論の根拠はこうです。
- スタートアップ時は、狂ったように仕事をする気力と体力が必要
- 失敗も経験であり成長であり、次にやり直せる時間が必要
- 戦場では守る物など無いに越したことはない
- 無知は時に強烈な剣となり盾となる
- 会社が会社として体を成すには5年、10年とかかり、おじさん起業家ではそろそろ引退が見える
こんなところでしょうか。
並べてみると、ありふれた根拠ですね。
確かにひろゆき氏の言うように、いきなり無名の若い起業家にエンジェルやベンチャーキャピタルがつくというのは現実的ではないですが、年配の経営者は基本的に若い起業家が大好きです。
現金はもらえなくても仕事はもらえることがあります。私も本当にかわいがっていただきましたが、この有り難い施しを受けない手はありません。おじさん起業家ではなかなかこういうことはないでしょう。
ということで、もちろん、おじさんがまったく起業に向かないと言うわけではないですが、比較すれば若者の方がかなり向いている、と思いますね。