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バランス感覚は磨くな。磨かれろ。

バランス感覚は磨くな。磨かれろ。

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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これまでいろいろな人とお仕事させていただきましたが、世の中にはバランス感覚のいい技術者というのがいます。私ではありませんよ(笑)。

いや、技術者に限らず、何かの専門性を持った職業においても、自分の専門分野だけでなく、よく周りが見えて、敢えて主張するところと、引くところを上手にわきまえている人がいます。

ある意味で利益の相反する協力会社の方でも、そういう人と一緒にお仕事をするのはやりやすいですし、ストレスがありません。結果として、プロジェクトは成功し、顧客満足度をアップさせることにつながって、また次のお仕事へと繋がっていきます。

「プロだなー」と感心し、尊敬してしまいます。

つまり、バランス感覚のよい人というのは、そうでない人に比べて社会的価値が高いということだと思います。

そこで、若い人の中でもスマートでクレバーな人ほど、この「バランス感覚」に注目するのですが、私はそんなものは自ら追い求めるべきものではないと思います。え??

と言いますのも、バランス感覚を追求しようとすると、どうしても「小さくまとまる」からです。

たとえば、こういうことです。

中学生のサッカー選手がいたとします。まだ何か特別秀でた才能を開花させているわけでもない普通の選手です。

その選手が、自主練時間に、「攻撃力強化の時間*30分」「守備力強化の時間*30分」「戦術強化の時間*30分」などとスケジュールを立ててバランス良い練習をしていたらどう思うでしょうか?

「そんなのいいから、もっと思い切って楽しんでやれよ」

と思うと思います。

まず実戦で使うことのないオーバーヘッドキックの練習だっていいです。動機は幼稚でも「これ、かっこいい!やってみたい!」と思ったことをとことんまで突き詰めてみるべきだと思います。

「ライバルのあいつが、脚でのシュートが得意なら、ダイビングヘッドでは絶対負けない!」

とかいう強い競争心を燃やすのもよいでしょう。

とにかく一つのことをとことんまで突き詰めることで、その分野で最大限のパフォーマンスを追求することができると思います。

しかし、当然、偏った練習をすれば、試合ではボロが出るでしょう。

それで、監督に

「お前は派手な攻撃ばかり練習していないで、基礎の練習しろ。ていうかバックなんだから守備をやれ!」

と叱られたりするわけです。。

それこそが、「バランス」を初めて意識しなければならない瞬間です。

思い切って偏った練習をし、その部分については、最大限まで能力を伸ばし、「それではうまくいかなかった」という結果を反省して他の部分に意識を向ける。

そういう成長の仕方がもっとも個人のポテンシャルを引き出すことになると思います。

小さくまとまる練習方法をしないようにしましょう。