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サイバーエージェントのラッキーボーイと秋元康氏の金言 【非ベンチャー起業法 ~その1】

サイバーエージェントのラッキーボーイと秋元康氏の金言 【非ベンチャー起業法 ~その1】

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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さて、久しぶりになにやら何回かのシリーズで、記事を書いてみたくなってきました。主に、将来起業を目指す、あるいは起業とかってどうなんだろう、と考える若い人たちへ向けて。

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先日こんな記事が目に留まりました。


なるほど、凄いですね。

凄い、、のですが、さて、彼のどこが凄いのでしょうか。


  • この1日1枚の写真共有サービスを思いついたことでしょうか? 
  • それをアイディアで終わらせず、プロダクトとして最後まで作り上げたことでしょうか?
  • 大学生にして、ベンチャー起業の社長になったことでしょうか?
  • かの渋谷ではたらく藤田社長に認められて、5000万円という大きな出資を受けたことでしょうか?

もう一つ、これまた最近Facebookやtwitter上で話題になっていた記事があります。


いかがでしょうか?

先の記事の若き飯塚社長の凄さとは、秋元康氏の言う

「チャンスの入り口を手にするための努力を続けていた」

ということです。

彼のアイディア自体は、正直なところ、特段凄いというものではなく、私の周りにも飲みの席でこんなアイディアを言ってくる人間は居ます。また、それを作る技術力のある人間も五万と居ます。

彼の場合は、そういった一定のアイディアセンス、アプリケーションを作れる技術力も確かに持ち合わせていたのでしょうが、一番凄いところは大学時代からサイバーエージェントのインターンに参加し、同社のワールド(世界観)の中でその流儀にあった最適な努力を積み重ねていた、ということにあります。

もちろん、きっとただ単に想定内の普通の努力をしていたら、今回の大抜擢は受けられなかったでしょう。

いい意味で同社の期待を裏切り続けていたのかも知れません。

しかしあくまでもそれはサイバーエージェントさんの想定範囲内での裏切りであったはずです。ルール度外視で身勝手な行動を取っていたら、当然「使いにくい」「邪魔」「他の人に悪影響を及ぼす」と判断されて放り出されてしまうでしょう。

そういうところをわきまえた努力というのが凄いのです。なかなかできる人は居ません。


さて、この記事を見て、「自分にも出資してくれる社長がついてくれれば、事業を興せるのに...!」などとうらやんではいけません。

それは一見アクティブであるように見えて、

自分も面白いアイディアが出せる→出資してくれる人が居れば実現できるのに→彼にはエンジェルが来て自分には来ない→ずるい、不平等だ→人生は結局運次第かよ→やる気しねえ

という負の発想に陥りがちです。

この記事の捉え方は、

「チャンスを捕まえられる位置に自らを置き、幸運の女神からいつお呼びがかかってもいいように、常に努力を重ね準備をしておこう」

という心構えを持つことでしょう。

「やる気しねえ」の真逆のことを捉えなければいけません。

これはまあ、起業を目指さない人にとっても言えることです。