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カネは「消費」ではなくて「投資」として使う 【非ベンチャー起業法 ~その4】
»2012年1月26日
そろそろ脳内ビジネスの話をしようか
カネは「消費」ではなくて「投資」として使う 【非ベンチャー起業法 ~その4】
株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。
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今日は経営者に必須の考え方。
カネは「消費」ではなくて「投資」として使う
ということを考えてみたいと思います。
確かかなり前にもそんなテーマの記事をエントリーしたら、コメントに「投資」についてのステレオタイプな嫌悪感を滲ませるものがつきましたが、この「投資」は別に株や不動産を購入して、値上がりしたら売却して利ざやを稼ごうというような話ではありません。
会社経営は、基本的に「生産」にあるのは間違いないです。
つまりこういうお話です。
ここに300万円のお金があります。これを1年間で315万円にできますか?
これを実行するのが「投資」であり、経営活動の基本です。
どうでしょうか?
「ん?たった5%アップするだけ?であれば、たとえば上野の卸問屋で何か大量に市場価格の20%引きで仕入れて、10%程度の利益を乗せて売ればそれだけで安いし、多少の売れ残りを考えても行けるんじゃないか?」
と発想してしまうのではないでしょうか?
それは違います。
その販売事業を1年間続けるには、あなた自身の人件費がかかります。月30万円で計算してみてください。
黙っていても10ヶ月で資金はゼロになってしまうのです。これは大変厳しいルールです。
よく、起業家は、始めは自分の人件費を無視してがむしゃらにやるべきだという発想をしがちです。
もちろん現実的にはそうならざるを得ないのですが、自分の人件費が出ない状態で、300万を315万円にしたからと言って、それは事業としてうまく回っているとは全然言えません。
確かに会社経営者はなかなか儲からなくても歯を食いしばってやらなければいけません。しかし目標は、あくまでもきちんと自分の人件費を勘案しても300万を315万にするということで、これができなければ、のちのち従業員を雇ってその仕事をその人に任せることができません。
このお金の使い方に関する基本的な考え方は、魚釣りで言えば、フナ釣りのようなものです。
釣りはフナ釣りに始まりフナ釣りに終わる。
事業の規模が大きくなっても常にこれです。
よい製品を作る、プロモーションをかける、融資を受けたり、VCを受け入れたり、人脈を作る。
そういうのは、すべてこの目的の為に行う行為です。