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美味いジュースは高く、不味いジュースは安い

美味いジュースは高く、不味いジュースは安い

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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昨日は少し飲みすぎまして、朝は頭がガンガンしてたんですが、そんな中、リビングが何やらやかましいことになってます。

あまりにうるさいので寝室から出て行ってみると、娘二人でジュースの新商品の開発をやっていました。

まあ、紙コップを20個くらい広げるだけ広げて、絵具で色水を作ってるだけですが...。

ストロベリージュース、抹茶ジュース、ぶどうジュースあたりはまあまあ飲めそうですが、ドブから汲んできたような水とか、カドミウムの原液のような液体もあります。

商品が一通り出来上がると、今度は値付けのようです。紙で値札を作っていきます。

「これは、超おいしいから350円ね」

「これは、不味いから200円でいいや」

いやいや全部自信を持って美味しいの出してくれよ Σ(´д`*)

しかし、美味しいから高い、不味いから安いというのは、かなり斬新な値付け方法と思いきや、そういうのももちろんアリだなーと思ってしまいました。

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私たちの受託開発というのは、基本的に値付けのとき考えているのは原価のみです。

そのシステムで、お客さんがどれだけの満足度を受けるのかによって価格を変えたりしません。

でもこれは必ずしも絶対正義ではありませんね。

価格の付け方については、おそらく経営学系の学問がきちんとあるのでしょうが、そういうのを一切勉強していない私(*1)は、経験上、以下の3つがあると思います。

(*1)勉強したのかもしれないけど、それすらキレイさっぱり忘れてしまった


■原価積上げ型

一番オーソドックスな値付け方法です。
その商品を製造・提供するのに必要な原価を計算して、それに一定の利益率を乗せて価格を決定します。

この方法で出した見積りというのは、お客さんに対して説得力がありますし、営業マン同士で別の人間に担当を引き継ぐのも容易です。ただし、これではものすごく儲かることはありません。


■足もとつけこみ型

顧客が製品やサービスから受ける満足度を見て、それに合わせて価格を設定する方法です。娘たちがやっていた方法がこれにあたります。

「このお客さんは、このシステムを導入することで、1000万の利益を出すはずだ。だったら半分くらいよこせ」ということで500万と値付けるやり方。

麻薬や脱法ハーブなどはまさにこれでしょうが、独占が続いている業界などではこれが普通に行われていると思います。

実は、これはぼったくって高くするばかりではなく、レベニューシェア型の価格設定もこれに当てはまると思います。これ書くと長くなるので割愛しますが。


■市場価格同調型

これは、こういう製品やサービスは市場ではだいたいいくらくらいで売っているというのを調査し、それに強引に価格を合わせる方法です。

製造原価はその価格から逆算して、利益が出るように下げる努力をします。




現実的には、「原価積上げ型」で価格を決めつつも、定期的に「市場価格同調型」で調整しないと売れません。原価積上げ型はどうしても自社に甘くなりますからね。

最近流行りのレッドオーシャン系の市場では、「市場価格」のみで価格を付けざるを得ないのかも知れません。


ということで、いろいろ考えているうちに新しいジュースが出来上がったようです。

juice.png


おえっ

こちらは重いので800円らしいです ガ━━(;゚Д゚)━━ン!!


追記

プラムザでは、現在、システムエンジニアを募集してます

今回募集の締め切り迫る!

詳しくはこちら。