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計画的に偶然を作るということ ~海外進出ってどうよ4

計画的に偶然を作るということ ~海外進出ってどうよ4

島田 徹

株式会社プラムザ 代表取締役社長。システムコンサルタント。1998年に28歳で起業し、現在も現役のシステムエンジニア、コンサルトとして、ものづくりの第一線で活躍しつつ、開発現場のチームとそのリーダーのあり方を研究し続けている。

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月曜日の夜。ベトナム行きの飛行機の中でこれを書いています。

何故か、隣では7つほど年下の弊社取締役がちょんまげ姿でよくわからない映画に見入っています。いや、アシンメトリーの髪型が伸びすぎて、くずれて、収拾が付かなくなって上で結わえてるのでしょうが、傍から見ればちょんまげです。いや辮髪というやつでしょうか。

髭も濃くガタイもいいので、ともすれば武闘家に見えなくもないです。ベトナムで何かトラブルに出くわしたら、彼にお任せしようと思います。心強いです。

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ふと彼との出会いを思い出します。

それは、もう10年ほど前になるでしょうか。弊社がFind-Jobか何かに出した求人広告に対して、突然異常に高キャリアな人間が応募してきたのでした。

後から聞けば彼は大学卒業後、大手のSIerに就職し金融系のSEをこなしつつ、順調に社蓄エリートへのルートを歩んでいたのですが、突如、ラッパーとして一花咲かせたいという熱病にうなされて退職。しばしの間、その熱にうなされるまま、CD出したりラジオのパーソナリティの仕事などをやっていたようです。

ただもちろん世の中はそんなに甘くはなく、なかなかうまくいかず、かといっていつまでもプーの状態でいるわけにもいかないので、ちょっとリハビリがてらIT系の会社でアルバイトでもやろうと思ったようです。

それで適当にインターネットで職を探していたら、家の近くでやっている開発会社があるようだと。歩いて5分もかからないので、ちょっとここいいんじゃね?的なノリで応募してきてくれたとのことです。

当時は事務所が潜水艦の中のように狭かったので、喫茶店でちょこっと面接をして、私に「アルバイトもいいけど、正社員でも別に給料も責任も変わらないよ。健康保険も入ってないしね。」と言われ、「え?じゃあ」ということで正社員になることになりました。(現在は社保完備。有給制度もありだし、ちゃんと取れます。)

で、何の因果か、今、ベトナム行きの飛行機の中で「この牛丼、今半がプロデュースしてるんじゃないかっていうくらいうまいっす!」などとがっついている訳です。不思議なものです。

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人生はただの偶然の積み重ねです。

今日、ベトナムで待ってくれているハロの矢野社長は、2年ほど前、私がツィッターでたまたま彼の発言を見つけて、「面白いですね。会いに行きたいです。」とメンションを打ったのが出会いです。

その少し前、ITmediaの誠ブログで記事を書き始めたのも、たまたまブロガー募集のバナーを見つけて、「文章書くの嫌いじゃないし、やってみようかな」と応募してみたものです。

これもたまたま参加した誠ブログの飲み会で仲良くなった生内さんと、ハロの社長が主催した麻雀大会でたまたま同卓だった白形社長を新宿思い出横町の汚い居酒屋で引き合わせ、生内さんは白形社長の会社の技術部門のアドバイザーになり、白形社長からベトナムでやっている社長を紹介していただき。。

ちょっとしたアクションがバタフライ効果よろしく、複雑で大きな影響を生み出していきます。

別に私が「こうしたい」「こうなって欲しい」と思わずとも、各プレーヤーが勝手に最適な配置に動いて、うまいこと関係が出来ていきます。

人生は偶然です。

ただ、私が思うのは、だからといって「果報は寝て待て」的にごろごろしていてもよい偶然は訪れないということです。

なるべく多くの偶然に出会えるように、自らアクションを起こすことが大事です。

もし、計画的に未来を切り開くということができるとしたら、私はより多くの偶然を作るための計画を練る以外にないと思います。

いや、難しいことではないです。

このあたりのフィールドが面白そうじゃない?と思ったらいろいろアクションを起こしてみて、反応を見ながら次のアクションを考えるというだけです。

ああ、計画じゃないですね、これは。

はてさて、ベトナムではどんな偶然が待っているのでしょうか。楽しみです。