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女子会はなぜ男子禁制なのか

女子会はなぜ男子禁制なのか

小林 利恵子

楽しい学びの場、ワクワクするコンテンツのプロデュースを提供する株式会社オプンラボの代表。 「考える」のではなく「感じる」気づきの場としてのセミナーや研修の企画・プロデュース。強烈な魅力のある個人のコンテンツ作りを得意とする。

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2011年はなぜか女子会に縁があり、10名以上集まる女子会を3回開きました。1年前の2010年の流行語にノミネートされた「女子会」。メディアでとりあげられるブームは過ぎたものの、開催してみると女性に興味を持たれるのはもちろん、Facebookに書き込むと男性がすぐに「いいね」と反応。実際参加すると予想以上に楽しいのです。


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従来の異業種交流会やオフ会と女子会は何が異なるのか。3回の開催を通じて思ったのは、女性だけという世界を用意されると、好きなことを好きなだけおしゃべりできる少女に戻るからなのかな、と思います。


異業種交流会となると、目の合った人から片っ端に名刺交換して次のビジネスにつなげるのだ!という雰囲気が強くてイマイチふみだせない。「女子会」になるとぐっと敷居が低くなり異業種交流会特有のギラギラ感が一気に薄まります。仕事も好きだし、美味しい物も、運動も好き、健康ネタも興味ある、山も登ってみたいんだよね、と、話題が全方位に広がって行きます。


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好き勝手に話しているようですが、女性同士独特の阿吽の呼吸があるのです。


誰かが話しているときは、しっかり聞いて適切な(「適当な」ではないです)あいづちをうったり、共感を示します。もちろんそれは義務感からではなく、本当に楽しく話題が展開しているからです。話題の切り目があれば、前に話している人が他の人へ話題をふったり、誰かが今度はゆるやかにその場にあいそうな話題をもちだして、話しが続きます。しかも、永遠に...


なので、女性に囲まれて楽しそう!と思うタイプの男性が女子会に入ってしまうと、女子はおもてなしをする側、聞く側の大人の女性に引き戻され、やや不完全燃焼になります。もし、何かの偶然で男性が単独で女子会に入るというチャンスに出会った場合は「女性に注目されたい」という異性としてではなく、親のように話しを聞いたり、同性の女性であるかのように話題に入り込むと、密かに株が高まります。決して主役を奪わない。


もちろん、女性も男性も混ざった食事会が一般的なので、普段はあまり意識しないのですが、女子会になると、テンションが女子校モードにふりきるので、好き勝手に飲んで食べて話をしたくなるのです。


より女子会を盛り上げるために


ネガティブな話しはネタにする

女性ばかりだからといって会社の愚痴や人の悪口が多いか、というとそんなことはありません。場の雰囲気が悪くなってしまうのはわかっているので、ネタにします。「この前、あまりにも締め切りを守らない男性の部下をすごく怒ったの。でも、そうすると、後から気になってランチごちそうしちゃうんだよねー。」


女性っぽくない部分のギャップを楽しむ

「カメラ、携帯端末ツール、なんでも機械もの好きなの」とか、

「女子会」なのにおやじ的な「日本酒の会」にするとか、

「男兄弟ばかりだったので、普段から鍛えているの」と力こぶを見せる細身の美女がいたりとか。


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美味しい料理・お酒のお店で開催する、お店がこ洒落ていれば尚可

女子会の「いいね」ボタンは「美味しい!」発言です。これをより多く言ってもらうことで満足度が高まります。それに加え「かわいい」発言を誘導するお店の雰囲気やデザートなどがあると、その場を共有した女子同士のエンゲージメント(きずな)が一層強くなります。


つまり、女子会の会話は、40歳になっても60歳になっても80歳になってもガールズトークという表現であっているのです。


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写真は2011年12月12日に麻布Shigezoで開催した、15名が参加した日本酒女子会



(オプンラボ 小林利恵子)


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