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アラン・モンローの説得技法からスピーチを学ぶ
学びの体験を創造する ~ セミナー事務局考
アラン・モンローの説得技法からスピーチを学ぶ
楽しい学びの場、ワクワクするコンテンツのプロデュースを提供する株式会社オプンラボの代表。 「考える」のではなく「感じる」気づきの場としてのセミナーや研修の企画・プロデュース。強烈な魅力のある個人のコンテンツ作りを得意とする。
当ブログ「学びの体験を創造する ~ セミナー事務局考」は、2015年4月6日から新しいURL「http://blogs.itmedia.co.jp/opnlab/」 に移動しました。引き続きご愛読ください。
日本の衆議院選挙の前に話題になった選挙が、アメリカの大統領選でした。
その大統領選において、オバマ大統領がCNNへ寄稿したメッセージは、アラン・モンローの説得技法にそって作られている、と『思いが伝わる、心が動く スピーチの教科書』の著者、佐々木 繁範さんは指摘します。
その佐々木 繁範さんを招き、opnlabではまち塾とコラボで、「アメリカ大統領選に学ぶリーダーのためのスピーチ講座」を12月7日に開催しました。もともとシンプルにスピーチ講座の企画していたものが、11月にオバマ大統領の原稿が公開され、12月に衆議院選挙が実施されるという流れを受け、上記のテーマにしたところ、忘年会シーズンの金曜にもかかわらず満席となりました。
新卒で興銀に入社した佐々木さん。入社3年で銀行員は合わないと判断して退社します。その後、ソニーの中途採用を受けたところすぐに入社が決定。いきなり盛田昭夫さんのそばで働きます。「20代の若造に、大事なスピーチのシナリオ作成を任せてもらいました」と話します。盛田さんに続いて出井伸之さんのもとで、トップのプレゼンテーションやスピーチの支援をします。
長年のスピーチライティングの経験を通じて、リーダーのスピーチには、論理と感情(熱い想い)と信頼の3つが重要だと、佐々木氏は強調します。例えどんなに上手に話せても「信頼」がないスピーチは心を動かしません。
アメリカでは、リーダーがビジョンを語るために「論理」の部分を支えるフレームワークとして必ず使われているのが
「アラン・モンローの説得技法」
だと紹介します。
アラン・モンローの説得技法は、5つのステップで、人の心を動かし、行動を促します。
「注意の喚起」
↓
「問題点の指摘」
↓
「解決策の提示」↓
「未来像の視覚化」↓
「アクションの提起」オバマ大統領がCNNに寄せた11月2日のメッセージは、その5ステップで作られていると解説。
今回「アラン・モンローの説得技法」を理解するために教材として用意したのが、自民党、民主党、未来の党のマニフェスト。参加者は3つの政党(グループ)にわかれ、それぞれの党員になったつもりで、メンバーと議論しながらマニフェストの中から説得技法の5つのポイントを読み取ります。
グループディスカッション終了後、グループの代表者が、政党の党首のつもりで、5分間、そのマニフェストをベースに有権者(他の受講者)にむかって演説し、投票を訴えます。どの発表者も論理的でわかりやすい上に、誠実に熱く想いを語り、むしろ目の前のこの人に投票したい、と思うほど。
今回とりあげた3つの政党のマニフェストの中で、ある政党だけ、しっかりとアラン・モンローの説得技法にのっとって内容をまとめています、と佐々木さん。その党を担当したグループの代表は、確かにとてもメッセージを理解しやすく、スピーチしやすかったとコメントしたのが印象的でした。
(opnlab 小林)
参考記事:アメリカの大統領選に学ぶ大統領のスピーチ(DIAMOND online、佐々木 繁範)
opnlab「楽しく、真剣に日本の政治を語る2013」(1/20開催)
オプンラボでは、1月も政治をテーマのイベントを開催。前回と異なり、勉強会というよりはトーク有り、マンガ家によるライブドローイングありの、政治エンターテインメント。
記者の枠を超え、政治を笑いでわかりやすく伝える、日経の記者 木村恭子さんを中心に、様々なゲストと今回の選挙を振返って、これからの日本を考える2時間です。
スピーカー:日本経済新聞社 木村恭子
日時:2013年1月20日(日)14:30-16:30
場所:クオリアジャンクション(銀座八丁目)
参加費:3000円(飲み物、軽食付)
ゲスト:
マンガ家 カツヤマケイコ
政治家または政治家の秘書(予定)