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生命保険の加入や見直しの際、現状の日本では、生命保険販売を生業とする者に相談するしかありません。
「客観的、中立的立場のFP(ファインナルプランナー)」と看板を出している方々は
たくさんいらっしゃいますが、同時に保険募集人(販売する資格がある人)であったり、
代理店と提携してきっちり手数料をいただいているケースがほとんどです。
つまり販売することが目的なので「生命保険が必要」なのが大前提での話しとなります。
ビジネスモデルとして否定するわけではありませんが、販売ありきでのコンサルティング
(?)で客観的、中立的な立場と言えるのか大いに疑問だと思いませんか?
「ニーズ喚起」という罠
生命保険に限らず、営業をご経験の方は「ニーズ喚起」という言葉を聞いたことがある
と思います。
「ニーズ"NEEDS"」は普段はあまり、または全く意識しない必要不可欠である事柄です。
似たような言葉で「ウオンツ"WANTS"」がありますが、こちらはお客様が意識的に、
または本能的に欲しがっているもので、このふたつは似て非なるものとして並べられることがあります。
つまり、「ニーズ」は喚起しないと表面化することが難しく、一流の営業マンはこの
「ニーズ喚起」が上手いと言われています。
生命保険なんてものは、死んだり病気になったりしたときのためのものですから、究極のニーズ商品です。
そこに家族愛とか自尊心、またはリスクマネジメントなどの横文字を駆使して物語を
つくるがごとく「ニーズ喚起」をするのが保険営業マンです。
「ニーズ喚起」が上手い営業マンにコンコンと2時間コンサルティングされたら、一般
消費者はひとたまりもありません。
○の毛を抜かれるまでニーズを掘り起こされてしましいます。
「生命保険は必要である」という大前提なので最大限ニーズを掘り起こされてしまうわけ
ですが、そもそも生命保険は必要なのでしょうか?
結論を言えば「生命保険は必要」だと思います。
ただ「生命保険は必要」であるとの大前提で腕扱きの営業マンに立ち向かうのはどうかと思います。
まずは「生命保険は必要なのか?」という出発点から考えるのが重要である、とここでは言いたいのです。
当たり前の話ですが販売ありきの営業マンやFPの立場からならば「生命保険は必要で
ある」事が大前提ですが、消費者側からは「そもそも生命保険は必要なのか?」という
観点から考えてみましょう。
次回から具体的にお話していきます。