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インターネット経由で資金や協力を募るクラウドファンディングですが、こんな使い方もあるのだな、と関心した事例がありました。
それが、以下の募集。「現役大学生がアメリカ新興メディアに突撃取材!ジャーナリズムの未来を探る」というものです。開始からわずか2日で既に目標額45万円を達成しました。佐々木俊尚さんら著名人がSNSやブログで紹介していて、期待値の高さがうかがえます。
対象となったプロジェクトの内容は、くまりん(@Showyeahok)こと大学生の大熊将八さんが、約2カ月(調達額によっては3カ月)かけて、アメリカの新興メディアや大手メディアのデジタル部署、ジャーナリズム教育機関に突撃取材をするというもの。支援者へのフィードバックは、取材に基づく詳細なレポート提供のほか、専用Fecebookページでの活動報告、少人数規模で行う報告会への招待などなど。業界人であればぜひ知っておきたい&参加したい内容となっています。
大熊さんは、個人ブログ「メディア・クエスター」でメディア業界の動向や著名人へのインタビュー内容などを発信していて、個人的に注目していた若者の1人です。以前、ユーザベース社のNewsPicks編集部でインターンシップをしていた経験もあり、近い将来、メディア業界の新星として活躍してくれると楽しみにしています。
アメリカは、テクノロジーもメディアの動きも常に日本の半年以上先を行っていて、そんなアメリカの状況を自分の見て体感してくる。すばらしい取り組みだと思います。こうした若者を見ていると、自分も学生時代にもっとインターネットで積極的に情報発信をしたり、スタートアップのインターンに参加したり、行動を起こしたりしていればよかったな......と悔やむばかり。今からできることを着実に、やっていこうと襟を正す思いになったのでした。
(余談ですが、大熊さんもインターンをしていたNewsPicks。1つのメディアとしても注目していますが、情報感度の高い、将来期待の若者を見つける場所としても魅力的だと思います。大熊さんを見つけたのもNewsPicksがきっかけでした。同じように個人ブログで発信していてメディア業界でインターン→その後某大手の編集部で働いている方や学生起業家、投資家など、魅力的な人が実名で集っているメディアはそうそうないのではないでしょうか)
【追記】大熊さんの取り組みが、Web媒体で紹介されていました。
・ピンチとチャンスが直面するメディア業界はおもしろい! 大学生の私がアメリカ新興メディアに突撃取材する理由(現代ビジネス)