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LINEの中国進出、苦闘の予想

LINEの中国進出、苦闘の予想

林 剛

中国出身。来日13年。株式会社ジェーピービジョン代表取締役。日本の中小企業に向けて中国調達・中国進出事業をサポートしています。

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 日本の若者の間では人気を博したコミュニケーションアプリLINE(ライン)が、去年12月中国でもリリースされた。LINEの発音にちなんで「連我」(LIANWO 中国語の意味で「私につないで」)という名前で正式デビューを果たした。

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 しかし、LINEの中国進出は、決して容易な戦いではなく、いくつの壁を乗り越えないといけないのである。

 巨大なライバル-WeChat
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 中国ではLINEに類似したコミュニケーションアプリがすでにあった。それはインスタントメッセンジャーソフトQQを携わり、7億人以上ユーザーを抱えているテンセント(騰訊)は2011年1月21日に打ち出したWeChat(微信)である。
 LINEと同様にテキストチャット、ボイスチャット、画像共有など複数での同時コミュニケーションができるサービスである。リリース以来、とまらない快進撃でユーザーを獲得してきた。
 2011年12月9日、ダウンロード数が5000万を突破、アクティブユーザーは2000万人を超える
 2012年3月末ユーザー数が1億に
 2012年9月17日にユーザー数が2億に
 2013年1月15日の発表でユーザー数が3億に突破した、まさにモンスターのような巨大企業である。
 中国ではQQやWeChatが絶大な人気を誇り、テンセントのファンは愛着のあるWeChatから簡単にLINEに乗り換えないと思われる。

 攻撃強い提携相手
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 LINEは中国に進出した際、中国企業の奇虎360科技(Qihoo 360 Technology)をビジネスパートナーに選んだ。
 奇虎360科技は中国では最も攻撃の強いインターネット企業と言われる。大手企業の百度(BAIDU)、テンセントとの激しいビジネス競争の末、裁判沙汰まで発展したことも日常茶飯事である。
 奇虎360科技の力をうまく借りれば、LINEが一気に中国シェアを拡大できるのも夢ではないが、果たして、奇虎360科技のような個性の強い企業をどこまでコントロールできるか(あるいは我慢できるか)、期待を込めて見守っていきたいと思う。

追記
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