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医療業界のインターネット事情
»2010年8月 7日
PAGES TO THE PEOPLE
医療業界のインターネット事情
KDDIウェブコミュニケーションズにて、中小事業者向けサービスの事業責任者。2007年よりレンタルサーバーCPIの事業本部長、2009年3月ドイツのCMS Jimdoの日本独占販売権を取得し、事業責任者に就任。2011年9月、Google、KDDIと共にみんなのビジネスオンラインを立ち上げる。2013年4月、取締役副社長就任。
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多少個人的なつながりや興味もあって、最近医療業界のインターネット事情を少々調べてみたりしている。
人口の流出よりも流入が多い都市部では、病院情報を求めている人は多いのではないでしょうか。
新しく引っ越した先で、どの病院が信用できるのかはなかなか得られない情報です。近所に物知りなおばさんもいません。誰も教えてくれません。
そんな時はやはりインターネット。
でも、不思議なことに適切な病院情報はあまりないんですよね。
自分の症状に最適な病院はどこか?そもそもどの医者の評判がいいのか?
基本的なことだけど、これがなかなか見つからない。
自身、東京に本拠を移してからも、度々この状況には泣かされることがあります。
原因不明の頭痛(後頭部が痛かった)時に、ある総合病院に行ってショックな一言を言われたこともありました。
「脳外科の先生が来週の木曜日に来るから、木曜日に来てみなよ。(自分は)外科だから詳しくわからないんだよね。」
唖然としました。びっくりです。
今苦しんでる患者を前にして、来週来いとは何事か!
そんなこともあり、なぜ病院関連のウェブサイトは充実してないのか?が、個人的にずっと疑問でした。
とある個人開業医の院長に聞いてみたところ、下記の理由を教えてもらいました。
あくまで1医者の意見ですので、これが当然すべてではないはずです。
• 必ずしもすべての病院が集客したいわけではない(既に忙しすぎて減らしたいところもある)• インターネットに詳しいスタッフがいない• 医師、経営者の二足の草鞋を履いている個人開業医に勉強する時間がないetc
とはいえ、我々患者にとって、病院事情は知りたい情報です。
どんな事由があるにせよ、患者は今苦しんでいるのですから。
そんな中、なんとか医療業界には頑張ってもらいたいところですけど、病院でも比較的ウェブサイトに力を入れている分野があることを聞きました。
それは、「保健対象外」のもの。保険が適用されない医療行為のことですね。
レーシックなんかはその最たる例かもしれません。
今回、個人的な興味もあってレーシックを調べてみました。
値段の感覚もなかったので、まずは小手調べに。
すると、どこの病院とは言わないけれど、まぁ自分で作ったであろう口コミサイトのオンパレード。
どの業界でも第三者が作ったように口コミサイトを作り上げ、リスティングの上位に表示して集客したりしています。
しかし、ここまで露骨にバレる内容もなかなかない。ある種あっぱれな内容です。
実際に医療関係者に聞いても、あまり評判の良い病院ではない様子。
先日、自身レーシックを行いましたが、結局はネットの情報に頼らず、別の病院で施術しました。
選定の決めては、リアルな口コミを情報源として。
医療は体に関わる極めて重要な情報だけに、もっともっとネット分野での情報発信が促進されることを願うばかりです。
医療関係者の皆さん、是非お願いします!