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1月28日 諦観と覚悟~自分の小ささを知るころからはじめよう(#250)

1月28日 諦観と覚悟~自分の小ささを知るころからはじめよう(#250)

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

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自問自答)いい意味であきらめているか。ある種の、あきらめは必要である。自分の意志"だけ"で何もかもできると思うのはそろそろやめにしないか。

今日の松下幸之助さんの言葉は、特に奥深いものでした。

人間は自分の意志によって道を求めることもできるが、もっと大きな意志に動かされていると感じるほうが、力強く、安定するというのです。

そもそも人間の意志自体も、環境や自分自身の成長によって変わってきます。そういう意味では、意志というのは不安定な基盤なのです。

私は徳川家康の言う、運命・宿命・天命の違いを思い出しました。

おそらく『徳川家康』の作者山岡荘八の創作でしょうが、家康は運命と宿命と天命は違うものだといいます。

運命とは、自分の意志で変えていけるもの。しかし、変えられる範囲があって、その範囲が宿命。さらに運命や宿命の一切合切をつくっているさらに大きな意志が天命だと、晩年の家康は言うのです。

わかったようなわからないような、でもなんとなくイメージできる話です。

この天命を見極め、それに従うのが、いい意味での諦観であり、覚悟なのでしょう。

今日の一言)ものごとがうまく進まずつらいときこそ、自分は大きな意志で動かされていると考えてみよう。