自問自答）「松下幸之助」の"真似"をしてはいけない。"参考"にしなければならない。

松下幸之助さんは他の経営者に、当時実業家の間で大評判だった山岡荘八の『徳川家康』を薦められて、徳川家康と松下幸之助は違うのだから、真似をしても失敗するから読まないと言ったそうです。

真似はいけない、参考ならいいというわけなのですが、だったら徳川家康を読んで参考にすればいいだけのことであり、これは単に周りの経営者があまりにも誉めそやすから、へそ曲がりを起こしただけのことでしょう。

あるいは、26巻（これが不思議で、ハードカバーでも、新書版でも、文庫でも、全部全26巻です）もの本を読む暇も意志もなかったということかもしれません。だったら、ただの言い訳に聞こえなくもありません。

私は、このエピソードに、人間「松下幸之助」を感じます。

今日の一言）どんなに偉い人でも、へそを曲げたり、言い訳をしたりする。何でも字義通りに受け取らないほうがよい。