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遊びだって、これがあるほうが楽しめる

遊びだって、これがあるほうが楽しめる

森川 滋之

ITブレークスルー代表、ビジネスライター

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5月2日より4日まで、埼玉県飯能市のせせらぎキャンプ場をベースに、山歩きなどを楽しんでいました。

オートキャンプは、結婚以来の夫婦の趣味で、一時期は年に5、6回行っていた頃もありました。

ゴールデンウィークなど混んでいる時期に行くといつも思うことがあります。それは、楽しめている家族とそうでない家族があるんだなあということです。

● 左は仲良し、右はいがみあい

今回は、面白い対比がありました。

横並びに区画があるキャンプ場で、左右に家族がいました。

朝食の時間帯。左側の家族は、仲良く、楽しく語らいながら、朝食を楽しんでいました。

ところが右側から聞こえてくるのは罵声。どうでもいいようなことで言い争っています。

何が違うんだろうなあと少し考えてみました。

思い至ったのは、牽強付会のそしりを受けても構いません(笑)、自分軸でした

● どこにでも日常を持ち込む人の群れ

最近、特に思うようになったことは、キャンプ場に日常を持ち込む人が増えたということです。

これは、できるだけ普段と同じ生活をキャンプ場でもしようと、いろいろと道具を持ち込む傾向にも現れていますが、それだけではありません。

日常のコミュニケーションまで持ち込んでいます。

たとえば、家でいつも子供をどやしつけているお母さんは、キャンプ場でも同じように子供をどやしつけています。

普段、言い争いをしている夫婦は、何が楽しいのか、キャンプ場でも言い争いをします。

そんなに家にいるのと同じことをやりたいのなら、なぜ外に出てくるのか。ぼくには本当に不思議でなりません。

非日常を楽しみたいからキャンプに来るんじゃないの?いろいろな不便を家族で協力して解消し、普段は話さないようなことを話す。料理も凝らなくていいから、普段食べないようなものを食べる。

こういうところに醍醐味があると思うのですが・・・。

● キャンプでも自分軸はほしい

右側の夫婦のいがみ合いを聞いていて、ふとこう思ったのですが、日常の持ち込み度ということであれば、五十歩百歩。我々も偉そうなことはいえません。

トイレは水洗のほうがいいし、洗い場もきれいで使いやすいほうがいい。

なので、「いろいろな不便を家族で協力して解消し、普段は話さないようなことを話す。料理も凝らなくていいから、普段食べないようなものを食べる」というのは、実は我々夫婦の自分軸の「何を」「なぜ」に該当することだと分かりました。

「誰に」は、もちろん「夫婦双方に」です。

この考えは極めて重要で、キャンプ場の夫婦のいさかいは、ぼくの観察結果では、大半がお父さんがいいところを見せようとして、家族があまり賞賛してくれなかったところから始まるようです。

行く前に、家族全体が楽しめる(誰に)ように、何か貢献があったら誉めあおうと決めていれば、確実に防げることです。

そのためにも、今回のキャンプにはこういう目的があり(何を)、それを達成するために(なぜ)頑張ろうということを確認しておくべきだと思います。

たかが遊びに堅苦しいと思う方もいらっしゃるでしょうが、家族で楽しむというのは、ある意味仕事よりも重要だし、難しいことでもあります。

さらに言えば、キャンプで活躍できないお父さんは、仕事もダメそうに見えます。

● 段取りのために自分軸を

キャンプだけではありません。

遊び全般やデートなどでも、自分軸の有無で大きく結果が変わってきそうに思います。

特にデート。男性でも女性でも、軸のない人はやっぱり頼りないし、ちょっとしたことで腹を立てて雰囲気を壊すのではないかと思うのです。

あらゆることの段取りのために、ぜひ自分軸の考え方を活用してください。

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