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5月11日 些細と平凡~簡単なことほど難しい(#353)
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松下幸之助さんは、人から何か命ぜられて、それをキチンとやり遂げるのはもちろんだが、そのやり遂げたことをキチンと報告できているかどうかが、信頼感を得る人と得ない人の大きな分れ目だといいます。
「むずかしいことはできても、平凡なことはできないというのは、ほんとうの仕事をする姿ではない」(『松下幸之助 成功の金言365』)
私は、簡単なことほど難しいように思います。
徒然草に、木登りの名人が、部下が高いところにいるときには何も言わないが、もうちょっとで降り終わるというときになって「気をつけろ」と声をかけたという話があります。
難しいことは、人は注意して一生懸命やるものです。しかし、日常の些細なことは油断してしまうことが多い。油断が簡単なことをずいぶん難しくしてしまう。
先日も報告ができない人が多いと書きましたが、それはたぶん油断からくるのでしょう。難しい仕事をやったのだから、見ていてくれているだろうという油断。この油断の積み重ねで、いつの間にか信頼を失っていることがあるのです。
今日の一言)日常の些細なことをおろそかにする油断を積み重ねると、いつのまにか誰にも信頼されない人間になっている。