松下幸之助さんは、工場の雑音を聞いて、不良品ができているかどうか分からないと偉そうなことはいえないと言っています。

私が長年いたIT業界もそうでした。

ソフトウェアが完成するまでに、小さなシステムでも千件以上、大きなシステムであれば何万件もの不良が検出されます（されなければいけません）。

その都度、問題個所の特定に時間がかかっていたのでは納期には間に合わない。ぱっとみて違和感を感じとる能力がないとダメなのです。

ただ、意外とこの能力を持つ人が少ないのが、ソフトウェア開発の現場を困難なものにしているように思います。

天才を除けば、こればっかりは場数を踏まないと得られない能力でして、その場数が減っているからでしょう。

今日の一言）違和感を感じる能力がないといろいろと不都合があるが、この能力は場数を踏まないと鍛えられない。